2月の星空…ビッグ・ベン前から2015年02月17日 06時31分09秒

星図の話題の続き。
月ごとに、子ども向き星図を順に眺めるシリーズの第2回目です。


以下、星図のキャプション。

 「2月の星空。イギリスの少年少女の皆さんは、この絵をたよりに、2月なかばから3月なかばまでの星空を学ぶことができます。皆さんは今、ウェストミンスターの議会前広場で、南を向いて立っているところです。正面には議事堂とウェストミンスター寺院が見えます。細い線は、各星座の星を結んだものです。オリオン座大星雲のように、下線を引いた天体は、ぜひ望遠鏡でご覧なさい。あるいはもし望遠鏡がなければ、壁にしっかりと固定した、双眼鏡やオペラグラスでもいいでしょう。」


ロンドンの中心部。空を目指してそびえるゴシック様式の建物群。


その上に広がる2月の空。オリオンは徐々に西に傾き、東から顔をのぞかせた獅子が、春の訪れの近いことを告げています。

   ★

ところで、「1月の星空」の項(http://mononoke.asablo.jp/blog/2015/01/07/7533287)で書いたように、この星図は、『The Book of Knowledge』というイギリスの児童用百科事典の最終巻に収録されたものです。そして、星図の前後は、「THROUGH THE YEAR with The Book of Knowledge(『ザ・ブック・オブ・ナリッジ』でたどる一年)」という一連の記事になっています。


つまり、「今日は何の日?」という切り口で、百科事典の内容をおさらいしてみましょう…というわけです。


で、2月はといえば、「1564年2月15日、イタリアの数学者・天文学者、ガリレオ・ガリレイ誕生。第3巻498頁。また第1巻280頁「天文学」、第4巻66頁「重力」、第6巻114頁「振り子」の項も参照」…というようなことが、写真入りで紹介されています。一昨日は彼の451回目の誕生日でした。

ちなみに本日、2月17日は、モンゴル王のティムールが没した日であり(1405年)、1564年にはミケランジェロが、1856年には詩人のハイネが亡くなり、1923年にはカーナヴォン伯(ジョージ・ハーバート)が、ツタンカーメン王の墓をあばいた日だと書かれています。