カテゴリー縦覧…月・月食編:飛ぶ男、座る女 ― 2015年03月02日 07時06分42秒
弥生三月。ものみな芽吹く季節。
そしてまた世界は多事多難。
なのに、一人こずんでいるわけにもいきませんから、少しずつ前進します。
そしてまた世界は多事多難。
なのに、一人こずんでいるわけにもいきませんから、少しずつ前進します。
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月下の恋人というのは、昔からありふれた画題です。
世紀の変わり目には、芝居の書き割りのような「ペーパームーン」をバックにした、恋人たちの記念写真も大層流行ったようで、下の絵葉書も、そういう流行を受けて作られたものでしょう。
世紀の変わり目には、芝居の書き割りのような「ペーパームーン」をバックにした、恋人たちの記念写真も大層流行ったようで、下の絵葉書も、そういう流行を受けて作られたものでしょう。
スタジオ撮影の写真に、手描きの背景を加えた、一種のコミック絵葉書。
さっと尾を曳いて空を飛ぶ、凛々しい男性と
彼に手を握られ、うっとりと見上げる、なよなよした女性。
彼に手を握られ、うっとりと見上げる、なよなよした女性。
たぶん、彗星と月の邂逅を表わした絵だと思いますが、颯爽とした彗星と、優婉な月…という、その時代のイメージが投影されているのが興味深い点です。
(この絵葉書には、1904年の消印がありますから、1910年のハレー彗星を当て込んだものではなさそうです。)
さて、この絵葉書。よーく見ると、左肩に「1」と番号が書かれています。
この後、絵葉書は「2」「3」「4」と続くのですが、コメット氏とルナ嬢はその後どうなったか?
この後、絵葉書は「2」「3」「4」と続くのですが、コメット氏とルナ嬢はその後どうなったか?
(この項つづく)
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