Coincidence 「符合、暗合」 ― 2015年07月22日 21時07分17秒
また雨脚が強くなってきました。ひどく蒸す晩です。
こういう時こそ、涼しげな天文古玩的品々を登場させるべきですが、ちょっと夏バテ気味で、あまり頭が働きません。今日はひとのふんどしで相撲を取ります。
こういう時こそ、涼しげな天文古玩的品々を登場させるべきですが、ちょっと夏バテ気味で、あまり頭が働きません。今日はひとのふんどしで相撲を取ります。
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世の中には自分に似た人が7人いるそうですね。
それは主に外見のことでしょうが、内面についても、時にずいぶん似た人がいて、びっくりします。と言って、そんなに驚くほど特殊な趣味嗜好でもないので、大げさに驚く必要はないのかもしれませんが、それにしても…と思うことがあります。
それは主に外見のことでしょうが、内面についても、時にずいぶん似た人がいて、びっくりします。と言って、そんなに驚くほど特殊な趣味嗜好でもないので、大げさに驚く必要はないのかもしれませんが、それにしても…と思うことがあります。
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最近驚いたのは、理研の倉谷滋氏による博物エッセイです。
すでに2005年からスタートされており、これまでも、いろいろな検索の過程でヒットした、1、2編のエッセイを個別に拝読した記憶があります。しかしそこから親ページに至り、全エッセイ一覧を目にしたのは、つい先日のことでした。
倉谷氏は専門の生物学研究者であり、そのご専門に関わるエッセイですから、その中身の濃さは言うまでもないことですが、僭越ながら氏の関心の置き所や、面白がり方に常ならぬ共感を覚えました。
例えば、下のページを目にしたときの私の驚き。
神戸の六甲昆虫館を訪れ、「銀の蛾」を手にし、足穂的なるものを連想する。
そして、その思いを筆にし、写真を添える。
…こういう一連の出来事が、相互独立に生じる確率は、やはり相当低いのではありますまいか。
そして、その思いを筆にし、写真を添える。
…こういう一連の出来事が、相互独立に生じる確率は、やはり相当低いのではありますまいか。
ちなみに拙文は以下。(ここでささやかなオリジナリティを主張すると、これは倉谷氏に先立つこと1年3か月前の記事です。)
倉谷氏は元昆虫少年であり、図鑑が好きで、博物画が好きで、そのオリジナルと複製の関係に思いを馳せ、時に昭和を懐古し、古書を蒐め、コガネムシを語ればポーの『黄金虫』が登場する…といった塩梅で、天文の話題は今のところ書かれていないようですが、なるほど世間には似た人がいるものだと、密かにうなずきました。
金色の甲虫
銀色の蛾
自分と似た人
銀色の蛾
自分と似た人
雨の音を聞きながら、銅色の液体を口に運べば、いろいろな思いが去来します。
まこと人生端倪すべからず。
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