9月の星座…グラスゴーの街から2015年09月23日 09時56分56秒

そういえば、休みにかまけて、月々の星座めぐりを怠っていました。


9月も半ばを過ぎ、白鳥と鷲の2羽の鳥は徐々に西へと向かい、その後ろから大きなペガススの四辺形と、水瓶を捧げ持つ若者が空に姿を見せる時分となりました。


今日のスカイラインは、スコットランド南部の大都市・グラスゴーの街です。
中央から右手にかけてそびえるのは、グラスゴー大学と、それに隣接するケルヴィングローブ美術博物館の建物と尖塔群。

キャプションを読んでみます。

 「9月の星座。この星図を使って、皆さんは9月中旬から10月中旬までの星たちを学ぶことができます。皆さんは今、グラスゴーから南を見ているところです。右手には美術館が見えています。9月半ばの午後9時頃には、イギリス中のどこからでも、ほぼこれと同じ位置に星が見えるでしょう。」

尖塔の真上に浮かぶのはやぎ座(Capricornus)。
その左手にはみずがめ座が並び、みなみのうお座のフォーマルハウトを見下ろしています。

 少年(ガニュメデス)の持つ水瓶から零れる水を、南の魚が飲んでいる。ひときわ煌(かがや)く一等星は、魚の口(フォーマルハウト)。十月の星図を眺めていた銅貨は、それを折りたたみ、まだ星などひとつも見えない真昼の天(そら)を見あげた。

…という、長野まゆみさんの『天体議会』第2章の冒頭のままの光景です。

この辺はフォーマルハウト以外にも、やぎ座のデネブアルゲディ、セクンダギエディ、みずがめ座のサダルメリク、サダルスウド…と、エキゾチックな星名に事欠かず、特に冷涼なイギリス北部に住む人にとっては、激しく南方憧憬を掻き立てられたんじゃないでしょうか。


ところで、今日9月23日の出来事を見ると、古代ギリシアの劇作家・エウリピデスの誕生日(紀元前480年)…というような、大層昔のことも書かれていますが、天文趣味人にとって見逃せないのは、1846年のこの日、海王星が発見されたことでしょう。(前回のオーラリーに天王星までしか表現されていなかったのは、もちろんまだ海王星が発見されていなかったからです。)

ネプチューンはローマ神話による呼び名で、ギリシア神話ではポセイドンと名が変りますが、一説によればポセイドンとメドゥサの間に生まれたのが、天馬ペガススだとか。


人間の想像力の何と奔放なことか。