不思議の国の天文時計2015年09月28日 20時27分45秒

愛らしい天文時計といえば、こんな品もあります。


アリス風の少女が、猫の背に乗って天文時計のネジをきりきり巻いている、不思議な影絵芝居。

造形作家・川口喜久雄氏(シルエット工場主宰)の作品で、以前も猫が望遠鏡を覗くユーモラスな作品をご紹介しました。



6.5センチ角のアクリルケースに閉じ込められた黒い影たちの世界。


影というのは、実体あっての影のはずですが、この影の世界の住人は、さらに足もとに影を落としており、いったい何が実で何が虚なのか、見ているうちに頭がボンヤリして、昔習ったプラトンの「洞窟の比喩」(我々が実体と思いこんでいるのは、ひょっとして洞窟の壁に映る影のようなものに過ぎないのではないか?)を思い出したりします。