プラハの天文時計…(おまけ)2015年10月17日 09時31分15秒

話題収束と言ったそばから何ですが、昨日ぼんやり画面を見ていたら、このあいだの暦表盤の切手と同じ1978年に、こんな切手シリーズが、チェコで出ていたのを知りました。


アストロラーベ盤、聖人像、暦表盤の細部…等々、天文時計の各部を巧みにデザインした佳品。折もよし、ちょうどオルロイの連載を終えた自分への褒美とします(といっても、送料込み500円の気軽なプレゼントです)。

なお、上の写真は商品写真の流用で、実物はこれから届く予定。

コメント

_ Tizit ― 2015年10月17日 12時23分05秒

このシリーズ、5枚あったんですか。左下の1枚、知りませんでした。

切手ですと、玉青さんに是非解説願いたいのが、こちらの地球儀・天球儀。持っているだけでその先を深く探求することもなく時が流れております。
https://www.fotolia.com/id/36948441

唯一調べたヨスト・ビュルギの名前もこの切手で初めて知ったくらいなのですが、どうやらルドルフ2世やケプラーとの関係もあったようで。ここでもまたプラハがキーワードになりそうです。

_ 玉青 ― 2015年10月18日 10時52分34秒

やや、これは。この旧東ドイツの天球儀シリーズは、使用済みセットが私の手元にもあるんですが、Tizitさん同様、私も持っているだけで、これまでしげしげ見たことがありませんでした。

漠然とした予想では、こういうのは切手マニア、あるいは天球儀マニアの人が、すでに詳細な解説ページを作っているだろうと思ったのですが、案に相違して、改めて探してもそういうページがないですね。これはちょっと意外でした。

これらの天球儀は、いずれもドレスデン博物館の「数学・物理学機器の部屋(Mathematisch-Physikalischer Salon)」に収蔵されていることはすぐに分かりましたが、その公式ページ↓を訪問し、オンラインコレクションを見たり、ヴァーチャルツアーを試みたりしても、情報が切れ切れで非常に分かりにくいですね。(でも博物館そのものは実に素晴らしく、良いものを見させていただきました。)

http://www.skd.museum/en/museums-institutions/zwinger-with-semperbau/mathematisch-physikalischer-salon/index.html

特に、Tizitさんが挙げられたビュルギの天球儀は、サイト内サーチで調べても出てこなくて、果たして今も無事なのか不安になりましたが、以下のカタロニア語のページに雄姿が写っていて、その健在ぶりを知りました。

http://www.eduardfarre.com/alemanya/ale7.htm

ビュルギについては、私もほとんど知らずに来てしまいましたが、たしかに気になる人ですね。今すぐ書く材料は何もありませんが、そのうちプラハの怪しい空気とともに登場してもらうことにしましょう。

_ Tizit ― 2015年10月25日 12時12分08秒

おぉ、ドレスデンの数学・物理学機器の部屋に収蔵されているのですか。ドレスデンといえば、Patrick Mauriès『Cabinets of Curiosities』にも登場する象牙コレクションも有名で、必ずや訪れなければと考える地です。プラハからも近い位置関係もまた気になっているところです。

とはいえ、ドレスデンゆかりというわけではないようで、wikipediaによると、ウィーンの美術史美術館にも収蔵品があるようです(2度、足を運んでおきながら、全く意識しておりませんでした)。
https://en.wikipedia.org/wiki/Jost_Bürgi

ビュルギ本人に話を戻しますと、対数の発見者という数学者の面でも高名のようです。天文学と数学、こちらも話の枝を延ばせそうです。

_ 玉青 ― 2015年10月25日 21時16分14秒

ヨスト・ビュルギというと、その「ライバル」に当るジョン・ネイピアも気になる人ですね。当時はいろいろ才知と巧緻に富んだ人が出現したと思いますが、まずはあの時代に沈潜するために、遅ればせながら『魔術の帝国』を読んでみることにします。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック