島津、理科の王国 ― 2015年10月28日 19時53分37秒
まだ寒気というほどではありませんが、冷気が肌に近しく感じられるようになりました。これからさらに寒くなるとの予報。
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さて、少し視点を変えて、話を島津製作所に戻します。
理科室趣味の徒として、私は昔の島津にかなりこだわりを見せた時期があります。
それを如実に示すのが各種の古いカタログ類で、今日ご紹介する写真帖も、その流れで手にしたものです。
理科室趣味の徒として、私は昔の島津にかなりこだわりを見せた時期があります。
それを如実に示すのが各種の古いカタログ類で、今日ご紹介する写真帖も、その流れで手にしたものです。
■『島津製作所写真帖』
島津製作所、明治44(1911)、28×18.5cm
島津製作所、明治44(1911)、28×18.5cm
まだ島津が株式会社になる前の出版物です。
明治の末というと、日本の工業化とともに、島津も産業用機械や医療用器械の製造に舵を切り始めた頃だと思いますが、少なくともこのアルバムを見る限り、その主力は依然として学校用理科教材というか、むしろ理科教材オンリーと言ってよい光景が見られます。
製造工場の内部で存分に腕をふるう職人たち
陳列場に並ぶ、まばゆい実験機器の群れ
陳列場に並ぶ、まばゆい実験機器の群れ
そして剥製の行列…
昔の理科室を夢の王国と感じる者にとって、これはいったい何と形容すればよいのか。まさに王国中の王国、キングダム・オブ・キングダムズです。
…と、ひとりで興奮してもいけないので、中身を見に行きます。
(この項つづく)
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