ある望遠鏡の謎を追う(前編) ― 2015年11月04日 21時57分24秒
昨日の記事に触発されて、久しぶりにアンティーク望遠鏡の話題です。
机の上にドンと置いた木箱。
逆光で見にくいですが、タテヨコは18.5×43cmほどです。
逆光で見にくいですが、タテヨコは18.5×43cmほどです。
で、これをパカッと開けると…
中に口径50mmの小さな望遠鏡が収まっています。
これまた大変見にくくて恐縮ですが、最終的に組み上げた状態はこんな感じです。
鏡筒は3段伸縮で最長73cmまで伸びます。
まあ、これだけだと、何となく「ああ、古い望遠鏡だね」で終わってしまいますが、この望遠鏡の特徴は、その木製三脚の構造にあります。
3本の脚が三角柱状の部材に取り付けてあり、そこに溝が切ってあります。
この溝に脚をはめ込んで、蝶ネジで固定する仕組みなのですが、他に類例を知りませんし、何だか素人の手細工のようにも見えます。そもそも望遠鏡本体のどこを見ても、メーカー名の記載がありません。
…というわけで、何となく怪しい感じがするせいか、この望遠鏡は随分長いことオークションページでたなざらしになっていました。(ひょっとしたら、今これをご覧の方の中にも、見覚えのある方がいらっしゃるのではないでしょうか。)
私もそのまま通りすぎたのですが、ある日ふとこの望遠鏡の素性が分かり、購入する気になりました。残り物に福があることは、経験的にあんまりないですが、これはあるいは「福」の内に数えていいかもしれません。
(何となくもったいぶりつつ、この項つづく)
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。