青ざめる大地2015年11月11日 19時59分13秒

昔…というのは、およそ半世紀前のことです。
その頃、理科室には地層模型が置かれていて、もちろん今でもあると思いますが、今昔の違いを感じるのは、その色合いです。

昔の模型は何となく派手でした。

(画像再掲。元記事はhttp://mononoke.asablo.jp/blog/2012/04/30/


でも今の模型は、もっと地味な印象です。

(本棚の隅に置かれた現行模型)

較べてみると分かるように、昔の模型は、明るい黄色と緑が基調になっていました。
今のは全体に青っぽくくすんでいます。暖色系から寒色系への移行が感じられます。

一メーカーの、一商品を取り上げて、あまりハッキリものを言うこともできませんが、時代の色彩感覚」というのは確かにあるでしょうし、ここにもそれが顔をのぞかせている気がします。


社会が停滞し、模型の大地もすっかりおとなしくなりましたが、現実の大地はおとなしいどころか、あちこちで振動し、噴煙が上がっています。

どうやら本当に青ざめ、くすんでいるは、人間の方のようです。

コメント

_ ガラクマ ― 2015年11月18日 22時17分04秒

 地層の色使いはJISで決められておりますが、教材は関係ないかもしれないと思い、調べてみようと思ったら、JISの内容が見えなくなっているのに気がつきました。
少なくとも半年くらいまではpdfで確認できておりましたが、困ったものです。

 理由を解明したいと思いながら、今年地質調査技術士資格を取りましたが、分かりません。

_ 玉青 ― 2015年11月22日 09時46分57秒

>地層の色使い

なるほど、そういうのにまでJIS規格があるのですね。
確かに一定のルールがないと、複雑な地質図なんか、それこそ何が何だか分からなくなってしまいますものね。

教材のほうはどうか…?
上の記事で書いたことは、まあヨタ話の類なので真相は不明ですが、掲出の模型を改めて眺めると、礫層が水色で、これは帯水層を示すものとも見えますが、でもその上部の透水層(砂礫)と下部の不透水層(粘土)が同じ灰青色で塗られているのはいかにも不自然で、これはやっぱりメーカーの恣意的な彩色ではないかなあという気がします。

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