神戸、『博物蒐集家の応接間』へ(1)2015年12月14日 10時28分46秒

一昨日、「博物蒐集家の応接間」にお邪魔してきました(会期は今日までです)。
行く前はいささか心に雲がかかっていましたが、アルケミストたちの働きはまことに目覚ましく、世界は再び調和を取り戻し、穏やかな時を過ごせたので、本当に良かったです。

   ★


会場にうかがったのは、とっぷりと日が暮れてからのことです。
その前、陽のあるうちは、ブラブラと港の方を歩いていました。


潮の香りをかぎながら、メリケン地蔵を拝んだり、


旧居留地のビルのスカイラインを眺めていると、自分は今神戸にいるのだなあ…と、しみじみとした気分になります。


遠い異国に通じる海。


そんなとき、ふとこんな建物を見ました。


海洋少年団とは、私も知らなかったのですが、要は「海のボーイスカウト」のような団体らしいです(シースカウトの称もあります)。
そのルーツは大正時代にさかのぼり、終戦後の一時期廃絶していたものの、1951年に「日本海洋少年団連盟」として再発足し、今に至る…というようなことが、ウィキペディアには書かれていました。


嗚呼、「海洋少年団」!
なんと夢を誘う単語でしょうか。

今日の「博物蒐集家の応接間」では、何か海を感じさせるものを見つけたいものだ…と、このとき心に思いました。

(この項つづく)

コメント

_ 蛍以下 ― 2015年12月14日 20時32分46秒

海洋少年団、いい響きですね。
あがた森魚さんの『日本少年(ヂパング・ボーイ)』を連想しました。

_ S.U ― 2015年12月14日 20時59分51秒

海洋少年団、私も知りませんでした。古いポスターが残っているのかと思いきや、拡大して見ると現在の日本財団のシンボルマークが入っているので、そんなに古い物ではありませんね。

_ 玉青 ― 2015年12月15日 07時00分56秒

蛍以下さま、S.Uさま

何せ海洋で、少年で、団ですからね。これはもう夢と憧れしかないです。
そしてこのポスターもなかなか良いではありませんか。
「海っ子になろう!」「海が大好き」
たくさんの海っ子の活躍に、声援を送りたいと思います。

_ S.U ― 2015年12月15日 08時17分29秒

>ポスター
 私はその筋には詳しくないのですが、このポスターの絵は和文の手旗信号ですよね。今の子ども達もこういうのに憧れるのでしょうか。

 これもデジタル通信の走りと言えないことはないですが、姿勢を正して全身を使ってのコミュニケーションは、背中をかがめてちまちまとやるスマホでの通信とはえらい違いです。今の子ども達がどう思うのか興味があります。

_ 玉青 ― 2015年12月16日 07時05分16秒

うーん、どうなんでしょうねえ。
少なくとも「新鮮」に映ることは間違いないでしょうが…
今の子どもたちも、ぜひ潮風に憧れを抱き、ネットの海にはない経験をリアルな海で重ねてほしいと願うばかりです。

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