機械仕掛けの月 ― 2016年02月02日 20時28分07秒
歯車とばねで覆い尽くされた月…に見えるブローチ。
もちろん、本当の歯車ではなくて、金メッキした銀線を用いた線条細工(フィルグリー)が、ここではそのように見えています。
三日月の中に星があったり、さらに小さな三日月があったり、非常に込み入った細工です。
裏面から見たところ。
この手のものにうといので、ちょっと正体不明ですが、宝飾品を扱っている売り手によれば、ヴィクトリアンからエドワーディアンにかけて、すなわち1900年前後のものだそうです。
この手のものにうといので、ちょっと正体不明ですが、宝飾品を扱っている売り手によれば、ヴィクトリアンからエドワーディアンにかけて、すなわち1900年前後のものだそうです。
歯車っぽい外観はもちろん、その色や質感に、何となくスチームパンク風の味が出ているようでもあり、と同時に、古いケルトの装飾文様のようでもあり、何だか不思議な雰囲気です。
★
これを私が身に着けるわけにはいきませんが、こうして何となく手元に置いて、月の装飾性について思いを凝らすことは許されるでしょう。
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