天界の美、書物の美(3) ― 2016年02月24日 19時47分45秒
(さらにゾロゾロとブラントの本の続き。)
第23景「北半球の星座」
第39景「おうし座」
第50景「いっかくじゅう座とこいぬ座」
第51景「おおいぬ座」
第61景「食の進行」
第62景「金環日食」
第64景「季節変化の現象」
第82景「星雲状の星〔=星団〕と星雲」
第91景「大気による屈折の説明」
第94景「オーロラ」
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こんなふうに、グラフィカルな図もあれば、リアルな風景画もあり、はるかな星の世界もあれば、地上の大気現象もあり、文学的情調もあれば、科学的理知の冴えある…という具合で、本書は文字通り「天界の美」を縦横に眺め、且つ学ぼうという本です。
さすがに当時の「最新知識」を、そのまま摂取することもできないでしょうが、時には二世紀前の人の目と心を借りて、大空を見上げるのも悪くありません。そして、その目と心で21世紀の宇宙科学を振り返ったときに感じる驚異の感覚も、また新鮮ではないかと思います。
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二百年後のお父さんお母さんは、子どもたちにどんな風に宇宙のことを語っているのでしょうか。家庭は今もだんらんと学習の場たり得ているでしょうか。(…と、何となく偉そうに書いていますが、これは自分自身に言い聞かせる言葉です。)
学ぶというのは本来楽しいことです。
19世紀前半の人は、それに疑問を持っていなかった気配があって、そのことも一寸羨ましく思います。
19世紀前半の人は、それに疑問を持っていなかった気配があって、そのことも一寸羨ましく思います。
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