黒く揺れるもの ― 2016年04月07日 21時02分18秒
今朝は雨の音で目が覚めました。
花を散らす雨です。
花を散らす雨です。
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(高さは約23cm。例によって背景がごちゃついてます。)
これも特に古い物ではないですが、同じく「THE STUDY ROOM」で買った科学玩具。
今でも売ってるかもしれませんが、商品名は忘れました。
今でも売ってるかもしれませんが、商品名は忘れました。
(ちょっと斜め上から見たところ)
ベースの黒い円盤(直径10cm)と、上から鋼線で吊るされた黒のキューブの内部には、それぞれ鉄板と磁石が仕組まれているはずです。さらにベースに張り付く強力な永久磁石が4個。
磁石を適当にセットしてキューブを揺らせば、キューブは磁石と引き合い、あるいは反発し合い、前後左右にゆらゆら、くねくね、カクカク、ピョコピョコと、まるで生き物のように複雑な動きを見せます。そして、磁石の配置を変えると、一転してまた別の動きを見せてくれます。
これほど単純な仕組みで、これほど込み入った動きを生み出す玩具を考案した人は、なかなか知恵者だと思いました。
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これを買ったときのことは、何となく覚えています。
勿論まだ「DARWIN ROOM」(2010年オープン)も無い頃の話ですが、雨が降ったり止んだりする暗い日に、下北沢の光に満ちた本店を訪れ、ショーケースの上に置かれていたこの品に目が留まったのでした。
「子供たちが喜ぶかな…」と思って買った、その子供たちも今は成人ですし、下北沢の店も2012年に閉店したと聞いて、時の歩みの速さを痛感する…というのは、月並みな感想ですけれど、齢をとると、そういう月並みな感想に灼け付くような実感がこもるものです。
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こうしてキューブを揺らすと、あの頃の気分がほんの一瞬甦ります。
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