首都の週末(4)…星の子ども(後編)2016年07月29日 23時00分48秒

TOKOさんの「星の子ども」展で購入した品を眺めてみます。
…といったハナから何ですが、下の1冊はちゃっかり頂戴したものです。

(ノートのデザインを模した冊子。花蜜を吸うハチドリとオオスカシバが可愛い)

TOKOさんの20年回顧録、『TOKO 20TH ANNIV. BOOK』。
我楽多倶楽部の前史から、「ささきさ」の今日に至るまで、TOKOさんの歩みが、その活動の核となったテーマ別に綴られています。

(「ルーチカ」の項)

それにしても、人に歴史あり。
私はTOKOさんの個人史的なことは、あまり存じ上げずにいたのですが、これを読み、その創作活動の背後に秘められたサイドストーリーに、強く惹きつけられました。

時代や環境の制約は、当然いろいろとあったようです。一方では古いツールが消滅し、日々新たなツールが生まれ、それによって作品作りのスタイルも変わります。そして、何と言ってもTOKOさんご自身の興味が生成・発展し、ときには興味対象から離脱してゆく心模様。その末に今のTOKOさんがあり、その変化は今後も続くことでしょう。

こうした変化は、多くの人が多かれ少なかれ経験していることであり、このすぐれて個人的な述懐には、一種の普遍性がある――そんな風にも感じました。

   ★

純粋にモノとして見た場合、今回いちばん嬉しかったのはこの品です。


ルーチカ特製、『STARGAZING NOTEBOOK』。
リング綴じの黒いノートに、右側の透明円盤が付属します。


各ページには、星図と観察記録欄が印刷されていて、この星図にプラスチック板を乗せると…


星座早見盤式に、今見えている空の範囲がたちどころに分かります。
そして、このくり抜かれた「窓」に沿って、グルリと線を描けば、当日の記録の便となり、後日読み返した時にも、ありありとその時の空を思い浮かべることができます。
これは大変すぐれた工夫です。


そして発想の妙のみならず、この天体別の記録欄もそうですが、細部にわたってデザインがまた良いですね。

   ★


こちらは各種のレターセット。
こんな便せんに書かれた手紙が、


深みのある封筒に入って届いたらどうです?嬉しくないですか?
私だったら嬉しいです。

(空押しされた「ルーチカ」のロゴ)


(この項つづく。1週間の時を隔てて、このあとは再度脳内の池袋へ。)

コメント

_ とこ ― 2016年08月01日 05時38分08秒

先日は個展に足をお運びくださいましてありがとうございました!ここ数年お会いできる機会が持てなかったので、懐かしく嬉しいひとときでした。

玉青先生とは、子羊舎の錬金術師の招待状でお会いしたことに始まり、東大の博物館での奇跡の再会、驚異の部屋訪問、つくばでの日本ハーシェル協会のイベント後のお食事等、お互いフットワークがそれほど軽いわけではなく住まう場所が離れているにしては、意外とお会いできているのではないかと思います。10年たつと興味の向かうところや生活環境などの変化もありますが、こうして心地よい距離でお付き合いさせていただけているのはとても幸せなことです。本当にありがとうございます。

20周年の本もご覧くださいましてありがとうございました。おっしゃる通り、作る対象や手法の変遷は自分で振り返ってもいろいろあったなあと感慨深いです。天文古玩の十年はいかがだったでしょうか。私などが外から見ると、十年前と同じブログに腰を据えて書き続けるというのは本当に尊敬以外にありませんが、先生の御心境やコレクションのジャンルなどはやはり移り変わっているのでしょうね。今度あらためてじっくりお話しする機会が持てたら…と願っています。

その他、天体観測ノートをはじめとする文具雑貨のご紹介もいただき光栄です。天体観測ノートは町中でも使いやすいように、一等星と二等星を大きく表示するなど、都内での天体観望のエキスパートの協力を得て完成したものです。是非お試しいただけたら嬉しいです。

今回、個展とナチュラルヒストリエのイベントが重なってしまい、貴重な機会にお伺いできなかったのは本当に残念でなりません。大盛況だったと伝え聞いておりますので、きっと今後も素敵な企画があると期待して、次回こそは…と思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。

_ 玉青 ― 2016年08月01日 23時05分23秒

あれ?私の記憶だと、東大が先で、子羊舎が後なんですが、これは観測者によってイベントの時系列が逆転することもあるという、アインシュタイン的な何かですかね。(^J^)

改めまして、素敵な品の数々をどうもありがとうございました。
こういうものは、やっぱりセンスですね。まあ、何でもセンスの一言で片付けてはいけませんが、やっぱりセンスは大事だと思います。とこさんのセンスが、この先の精進と相まって、さらに素晴らしい形となりますように。(ときに、あの素晴らしい天体観測ノートに唯一欠点があるとすれば、もったいなくて使えないことです・笑)

また、ゆっくりとお話しできる機会があることを楽しみにしています。

_ とこ ― 2016年08月02日 04時57分38秒

お会いした順番は、実は最初もその後もあまり自信がないので、玉青先生がただしいのではないかと思います。でも、初めてお会いするのに私のことが分かったというのはすごいですね!時計荘さんもそうですが、呼び寄せたり見分けたり、玉青先生には不思議な力があるようです。

_ 玉青 ― 2016年08月03日 21時02分35秒

iいやあ、まあ力の方は一貫して非力ですが、縁に恵まれたことは、実にありがたいことだと思っています。

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