孤愁の人 ― 2016年08月18日 16時38分45秒
(背景ははくちょう座の網状星雲(NGC6992)。1901年10月5日、シカゴのヤーキス天文台撮影)
星の世界をひとり歩む天文学者。
足下には微かに輝くガス星雲が、一本の道のように続いています。
足下には微かに輝くガス星雲が、一本の道のように続いています。
(つま先から帽子のてっぺんまでは約75ミリ)
とんがり帽子、長いマント、星の縫取り模様…
19世紀にイメージされた「昔の天文学者」の姿を、そのままなぞって作られた、当時のブローチです。
19世紀にイメージされた「昔の天文学者」の姿を、そのままなぞって作られた、当時のブローチです。
光にかざすと、マントの部分は、あずき色の半透明の素材を使っていることが分かります。一見プラスチックのようですが、これは貝殻を削ったもので、そこに銀製パーツを留めてあります。
背後のピンが欠損しているため、このまますぐにブローチとして使うことはできませんが、アメリカの売り手は、ペンダントトップにすることを勧めていました。
この品、天文学者をかたどったブローチというだけでも珍しいのですが、それが愁いを帯びた後姿である点に、言い知れぬ魅力を感じました。
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