土星キャラ立ち史(その8) ― 2016年08月27日 09時21分08秒
(昨日のつづき)
そのとき、恐怖に打ち震えるビル・スメイザーの身に、第2の異変が生じます。
服をはためかせる強い風。熱さと冷たさが交互に襲ってくる感じ。まるで風に舞う埃になったような気分です。
服をはためかせる強い風。熱さと冷たさが交互に襲ってくる感じ。まるで風に舞う埃になったような気分です。
気が付くと、目の前に1人の異星人がいました。
消えたと思った友人たちもいます。
異星人はビルの「土星の頭」を脱がせながら、語りかけました。
異星人はビルの「土星の頭」を脱がせながら、語りかけました。
「ようこそ、土星へ!私の名はカンデア・オール。私が君たちをここへ呼んだのだ。私を助け、この歴史上もっとも長きにわたる戦争を戦ってもらいたい。」
あの土星の頭は、カンデア・オールと名乗る土星人が送り込んだもので、それを被った者と、その光線を浴びた者たちを、土星に瞬間移動させる力があったのでした。
(何だか読んでいる方も「風に舞う埃」になった気分ですが、ここは理屈で考えることはやめて、さらにストーリーを追います。)
(何だか読んでいる方も「風に舞う埃」になった気分ですが、ここは理屈で考えることはやめて、さらにストーリーを追います。)
カンデア・オールの話によると、土星にはかつて多くの民が住んでいましたが、木星との激しい戦争によって荒廃し、今やカンデア・オールが唯一の生き残りとして、依然木星との戦争を続けているのだそうです。そして、木星もまた同じ運命をたどり、今や木星の唯一の生き残りが、アラゴア・ヴォン。
彼らは元は同一の種族だったらしく、外見もそっくりで、さらには互いの心を読むこともできます。そのため戦いは膠着状態にあり、決着が着きません。
そこでカンデア・オールが思いついた秘策が、地球人に木星を攻撃させることでした。さすがのアラゴア・ヴォンも、地球人の心までは読めないので、その攻撃を防げないだろうというわけです。
しかし、カンデア・オールの計画は、ただちに木星側に知れるところとなり、アラゴア・ヴォンも対抗策を打ってきます。(そして対抗策を打ったことは、カンデア・オールにも伝わります。うーむ、何とややこしい話でしょうか。)
土星がアメリカの勇士をリクルートしたなら、木星はソ連で対抗です。
(ついに木星の頭も登場)
「あ、イワンの上に木星の頭が!いったい、あれはどこから来たんだ?」
★
木星を制圧した後は、地球侵略をほのめかすカンデア・オールですが、既に彼によってマインド・コントロールされたビルたちは、カンデア・オールに逆らえず、宇宙船で木星に向かうはめになります。
その途中、ソ連の兵士が乗った木星の宇宙船とすれ違います。
もちろん、彼らはアラゴア・ヴォンの命を受けて、土星のカンデア・オール攻撃に向う途中です。
もちろん、彼らはアラゴア・ヴォンの命を受けて、土星のカンデア・オール攻撃に向う途中です。
「地球上では、彼らは我々の敵だったかもしれない。だが、ここでは異星人に立ち向かう同じ地球人だ!」 「よし、いい考えがある!」
ビルは通信システムを使って、彼が思いついた「ある計画」を、ソ連の兵士にモールス信号で伝えます。
(あまり引っ張るような話でもありませんが、冷戦を背景にした、この奇怪なストーリーを追って、さらにこの項つづく。次回、大団円)
コメント
_ S.U ― 2016年08月27日 15時03分08秒
_ 玉青 ― 2016年08月28日 08時25分53秒
さて結末は…?
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結末が楽しみです。