月下の天文台2016年10月14日 21時39分46秒

今宵は丸い月が明るく眺められます。

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月に照らされた天文ドーム。


1879年に完成した、壮麗なウィーン天文台の雄姿です。
まるでいにしえの宮殿のようですが、これぞモダニズム建築が開花する以前、歴史主義全盛期に生まれた建築様式なのでしょう。

中央の大ドームに据付けられた、英国グラブ社製68cm径屈折望遠鏡は、当時、屈折式としては世界最大を誇りました。


1898年の消印が押された切手の主は、ウィーン天文台の開所式を自ら執り行った、時のオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世です。

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ちなみに、当時の台長はエドムント・ヴァイスで、彼は天文古書ファンにはおなじみの、あの『星界の絵地図』(1892)の著者であり、その表紙を飾ったのが、ウィーン天文台とその巨大望遠鏡です。