旅人、しばし本の町に憩う2017年02月25日 14時26分41秒

休みの日しか記事を書けないような生活は、いやだなあと思いますが、これも憂き世の定めで仕方ありません。

そんな中ですが、季節の移行は、確実に行なわれつつあります。
暗い地下では、根冠が目覚め、水をゆっくりと吸い上げ、
生体内の物質循環が再開し、枝先では若芽や花芽が膨らみ始めています。

人間界でも、春のイベントに向けて、孜々(しし)と準備が進んでいます。

   ★

来たる3月、これまで多くの博物趣味の徒を惹きつけて来たイベント、「博物蒐集家の応接間」が、神田神保町の三省堂本店で開催されます。題して「旅の絵日記」。

(DMイラストはヒグチユウコさん)

■第5回 博物蒐集家の応接間 「避暑地の休暇 ~旅の絵日記~」
○会期  2017年3月25日(土)~3月29日(水)  10時~20時
○会場  三省堂書店 神保町本店(8階催事場)
       東京都千代田区神田神保町1-1
       MAP・アクセス→ https://www.books-sanseido.co.jp/shop/kanda/
○主催  神保町いちのいち、antique Salon
○参加ショップ
    Landschapboek、メルキュール骨董店、ORLAND、JOGLAR、piika、
    Ô BEL INVENTAIRE、antique room 702、sommeil、antique Salon
    (特別展示:天文古玩『空の旅』、協力:ヒグチユウコ) 
○DMより
    「避暑地への旅 滞在先での楽しい記憶 蒐集した品々 
    そんな思い出を絵日記にして」
    「2016年7月より池袋ナチュラルヒストリエにて展開してきました
    『避暑地の休暇』もいよいよ完結。
    神保町を舞台に旅の思い出をカタチにして、皆様をお待ちしています」

   ★

今回の参加ショップは9店舗。
その品目も、標本、剥製、天文、博物図版、オブジェ、人形、道具、宗教関連…と多岐にわたります。この並びを見ると、「お、ヴンダーカンマーだね」と思われるかもしれません。しかし、日ごろ「ヴンダーカンマーには美意識がない」と公言されている、antique Salon さんが主催者となれば、そこにひねりが加わらないはずはなく、その絵日記に、はたしてどんなストーリーが綴られるのか、大いに注目されます。

そして、臆面もなく…という感じで、天文古玩もお味噌参加していますが、私の方は「空の旅」と称して、人と星との遥かなかかわりを旅になぞらえ、古今東西を放浪することにします。

長い夏休みの終わりが、そのまま春につながる不思議さ。
博物蒐集の旅は、軽やかに季節の歩みをも跳び越えるのです。
次のシーズンも、きっと良い出会いがありますように。




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閑語(ブログ内ブログ)

それにしても、一週間というのは、いろいろなことが起きるのに十分な長さです。
例の森友学園の件も、ここに来てバケツの底が抜けたように、隠されていた事実が出るわ出るわ、本当に驚いています。さしもの安倍夫妻も、ここは逃げの一手。それがまた事件全体の薄汚さを強調しているようです。

ここは、トカゲのしっぽ切りで終わらせず、不正はしっかり糺してほしいものです。

   ★

ときに、今回の一連の報道を見ていて、現代を生きる極右の人の頭の中身が分かったようで、その点興味深く思いました。

森友学園が開校を予定している小学校――当初、「安倍晋三記念小学校」として構想された学校――の教育の要なる案内資料を見ました。

同校は「神道小学校」と喧伝され、また創立者自身もそういう意識でいたと思いますが、改めて眺めると、その内容は、「教育勅語」を暗唱したり、「大学」を素読したりで、あまり神道教義とは関係がなく、この辺は「水戸学」を意識しているのかもしれません。

ちょっと目新しいのは、「般若心経朗唱」によって宗教的情操を育成しようというスローガンで、こうなると神・儒・仏同舟の、いわば虎渓三笑的光景で、それ自体は結構なことですが、まあ江戸時代の国学者が聞いたら、かなりしょっぱい顔をすることは間違いありません。(それに、狂信的な水戸学徒が現代に復活したら、親米を唱える輩は、みな誅戮の対象となるのではありますまいか。)

結局、籠池という人物の脳裏にあるのは、特定の思想なんぞではなく、何となく復古調のものなら何でも良かった…んじゃないでしょうか。そして、その行状を見るに、先人の言葉や思想はまったく血肉化していないとおぼしく、彼は己の支配欲を正当化するために、先人の言葉を切り張りしたに過ぎない…と、私には感じられます。

   ★

とはいえ――。
中途半端な理解による過去への郷愁…というと、まさにこの「天文古玩」もそうですから、これは大いに他山の石とせねばなりません。


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