懐かしい友の顔 ― 2017年05月21日 21時11分46秒
「あれえ?○○さんじゃない!いやあ、久しぶりだね!!へえ、今はこちらにお勤めなんだ。もう何年ぶりかな。10年?いや、もっとかなあ。…でも、元気そうだね。うん、僕のほうは相変わらずさ。まあ、ちょっと齢はとったけどね。それにしても、こうして○○さんの顔を見ると、あの頃を思い出すよ。どう?せっかくだから今晩あたり…?」
しばしば異動のある職場だと、ひょんな所で、こんなやりとりがあると思います。
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今日、部屋の模様替えをして、ちょうどそんな気分を味わいました。
もう何年もアクセスの道が断たれていた抽斗。手が届かなかった本棚の奥。
物理的な距離にすれば1メートルにも満たないのに、手ごわい障壁にさえぎられて、長らくその隔たりを越えることができずにいました。
手前にどんどんモノを積み重ねていくと、どうしてもそういうことになります。
これではいけないと思っても、背に腹は代えられず、ここ数年間、環境の悪化が進むのを、いたずらに指をくわえて見ていることしかできませんでした。
しかし、今日は意を決して、山をうがち、谷を削り、異常な努力によって地形を改変して、そんな陸の孤島の解消を図りました。まあ、それによって新たな孤島が生まれただけとも言えますが、とにもかくにも、今日は懐かしい友と再会し、旧交を温めることができました。
…というわけで冒頭のセリフに戻ります。
しかし、相手からすれば「何と身勝手な…」と思われてもやむを得ないところで、黙ってこちらに付き合ってくれる、モノの優しさが、今日は身に沁みます。
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