満ちては欠ける月を眺めて2017年10月23日 08時30分23秒

プラハのオルロイのような壮麗な天文時計が手に入ればいいのですが、なかなかそんな訳にもいきません。でも、せめて「空気」だけでもと思い、プラハの業者からこんなものを送ってもらいました。


時計のオプショナルな機能として、その日の月の欠け具合を表示する「ムーンフェイズ機能」というのがありますね。たいていは、文字盤の隅っこに扇形の窓が開いていて、そこから月がどれぐらい顔を覗かせるかで、満ち欠けを表示するというものです。


ムーンフェイズ機能を備えた時計は、世の中にたくさんあるでしょうが、それをこんな風に文字盤のど真ん中に据えたものは、わりと少ないんじゃないでしょうか。この「お月様中心主義」は素敵だと思いました。

これは旧東ドイツの時計メーカー、ルーラ(ruhla)社の製品です。
ルーラ社は、東ドイツの崩壊とともに閉鎖されましたが、この懐中時計は、その終末期に近い1980年代のものと聞きました。


裏面の幾何学的なデザイン感覚にも、何となく旧共産圏の匂いがします。


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▼閑語(ブログ内ブログ)

選挙が終わって、「うーむ…」と考えています。
もちろん、自民党政治を批判してきた私としては、少なからず面白からぬ気分であり、台風一過の爽やかな空さえ恨めしいですが、私のつまらない個人的感慨は脇に置いて、この間(かん)に1つ気づいたことがあります。

たぶん、自民党に票を投じた多くの善良な人々は、「この『今』が続いてほしい」、「この平穏な日常を守ってほしい」という気持ちで自民党を支持したと思います(これは身近な人と言葉を交わす中で、感じ取ったことです)。まあ、「保守」政党の看板を掲げてるんですから、当り前といえば当たり前です。

でも、私は「この『今』を壊されないように」、「この平穏な日常を守るために」、安倍氏への批判を強めていました。そこにどうも深い行き違いと、根本的に噛みあわないものがあったように思います。

   ★

この先、保守政党による革新的な動きが次々起こることを憂えます。
そして『今』とは、およそ懸け離れた国の姿が現出することを恐れます。
(既に「ちょっと前」とは、ずいぶん違う国になっています。)

コメント

_ S.U ― 2017年10月23日 19時26分23秒

>ムーンフェイズ時計
 この変な形をした月を隠す板(何と呼ぶのでしょうか)の形状が面白いですね。この時計は月が1つだけですが、あの普通の小窓タイプのものでは、月は2つ描いてあるのですよね。

>閑語
 政治家というのは、実は基本的に「今を変えたい」人たちではないでしょうか。それは、研究者が「新しい発見で世の中を変えたい」と思うのと同じであり、リフォーム業者が「あなたの住宅を改造したい」と勧めてくるのと同じであり、保険勧誘員がかつて自分が勧めた保険を「見直せ、見直せ」と言ってくるのと同じであって、きわめて健全な姿であると思います。
 その際、改造が上手な人とそうでない人とがいますが、どれほど気をつけても、不要な改造を企てれば、往々にしてしくじるものだと思います。

 改憲、護憲というのも、いわば「俺の手で変えたい、お前にだけは変えさせたくない」という類いのもので、共産党でも立憲民主党でも、自分たちが政権の中枢に座れば、必要に応じて改憲ということを積極的に考えると思います。改憲、護憲はむしろ、現在、今の憲法を恣意的に運用するか、それを許さないかの違いと考えた方がよさそうに思います。

 単に今を維持しようという政治家はあり得ないとして、もし、国民が、本当に今のままがよいと思ったらどうするべきか。もっともやる気がなさそうな政党に入れればいいのかもしれませんが、そうすると日本は衰退するばかりでしょうから、やはり、自分にとって得になりそうな改革をしてくれそうな政党に投票するしかないと思います。

_ 玉青 ― 2017年10月24日 21時14分23秒

何事も不易流行で、流行も大いに是とすべきですが、それは不易と抱き合わせとなって初めて光を放つものなのでしょうね。

_ S.U ― 2017年10月25日 07時36分21秒

>不易流行
 今回の選挙は特に動機が不純で火事泥的で時間がなかったこともあったのですが、一般に選挙期間が短すぎるように思います。せめて1か月くらい前から選挙を盛り上げていただいて、各政党がこれまでにやってきたことを有権者が復習する時間がほしいです。
 そもそもは誰々がどの政党から出るか、誰が選挙を率いるかということよりも(そんなことは一時の方便ですから)、その人がどのような政治信条でこれまで行動してきたかのということのほうがより重要なことのように思います。大手マスコミに考えてほしいところです。

_ 玉青 ― 2017年10月25日 22時24分07秒

まったくですね。それと小選挙区制の問題。こういう基本的な道具立ては、ぜひ民意をよりよく反映するように改めてほしいです。(それと誰かも言ってましたが、投票も1人1票ではなく、1人3票ぐらいにして、1票ずつ別の人に入れるとか、3票まとめて1人に投ずるとか、そういう戦略的投票ができるようになると、選挙結果もより合理的なものに近づく気がします。)

_ S.U ― 2017年10月26日 19時54分43秒

>民意をよりよく反映するように改めてほしい
 選挙制度については、各選挙方式で選ぶ側と選ばれる側の利害は必ずしも一致しないですよね。ここは、国民が奮起して、国民投票で、選挙の方式を決めればどうでしょうか。

 議員の選挙はいわば公務員の採用試験ですから、最終的には、就職試験のやり方は選考する側が決めるべき、まさか受験生が決めることはあるまい、という自明の結論になると思います。

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