月の少女 ― 2017年11月04日 12時43分07秒
今日は満月。
下のカードは、1870年代~1910年代に、ニューヨークのジェームズ・パイル社が大々的に販売していた「パーライン洗濯石鹸」のおまけカード。
星が「PEARLINE」の文字を描く空に、まん丸の月が浮かび、「月の少女(The Maid in the Moon)」を見つけようと誘いかけています。
「月の少女」とは何か?カードの裏面にその解説があります。
「月の男(The Man in the Moon)は、皆さんもご存知でしょう。でも、パーラインの「月の少女」についてお聞きになったことはありますか?さあ、彼女を見つけてみましょう。」
…というわけで、表面の説明図に戻ると、そこに問題の少女の横顔が描かれています。
「これで皆さんも、月の少女が見つけられるようになりましたね。そして、いったん彼女が見つかったら、もう再び月の男を見ることはないでしょう。少女の姿は男の姿よりも、いっそう明瞭で完璧なのですから。」
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ときに「月の男」の方なのですが、「皆さんご存知でしょう」と言われても、あんまりご存知じゃなかったので、改めて英語版Wikipediaを見てみました。それによれば、月面に男の姿を重ねて見る方法には種々あるのだそうですが、「北半球から見たごく一般的な解釈」は、下のような見立てだそうです。
さあ、今宵は「月の少女」に逢えますかどうか?
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