マッチをくわえた「月の男」(その2) ― 2017年11月06日 07時16分32秒
昨日のつづき。
今日の「月の男」は白銀の月です。
ただし金満家ではないので、純銀ではなくて銀メッキ。
頭がパカッと開いて、中にマッチ棒が入るようになっているのは、昨日の「赤銅の月」と同じです。(大きさは昨日のより微妙に大きくて、高さは5.5cmあります。)
それにしても、この月は悲し気です。
涙さえぽろぽろ流して、見ている方が辛くなるほどです。
いったい何がそれほど悲しいのか?
でも、同情したのもつかの間、裏を返せばこんな表情。
こちらは憎々しいまでの笑みを、顔一面に浮かべています。
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月は見る人の心を映す鏡なので、時に応じて楽しくも、悲しくも、優しくも、不気味にも眺められます。実際、これまで記事で取り上げたムーンマンたちの表情は、実にさまざまでした。
このヴェスタの場合、三日月(左向きの顔)は、これから満月に向う上り坂なので満面の笑顔、有明月(右向きの顔)は、徐々に身が細り、消えてなくなる寸前なので泣き顔…ということかな、と思います。
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このヴェスタを正面から見たら?と気になる方もいるでしょう。
正面に回ると、こんなふうに泣き顔と笑い顔が、半々に接合されているのが分かります。まるでアシュラ男爵のようですが、確かにこの「月の男」、性格に裏表がありすぎて、いかにも曲者くさいです。
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