さよならの時2017年11月25日 16時29分33秒

犬や猫を飼っている人がよく漏らすのが、ペットの死を看取る辛さです。それが嫌さにペットを飼わないという人も多いようです。しかし、ヒトと犬・猫は、異なる時間の流れを生きている以上、そうしたすれ違いは避けがたいことです。

私は犬も猫も飼っていませんが、似たような看取りの辛さは、何度か経験しました。
ちょうど今も、そうした別離の時が近づいていることを感じて、何だか暗澹たる気持ちになっています。

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今朝からPCの不調が続いていて、今もだましだまし使っています。
このところ、ちょっとしたエラーが頻発しており、それはソフト的なものではなく、ハード的なものであることを、HDDのかすかな異音に、微熱が続く本体に、ディスプレイの不可解な色滲みに感じ取り、死の予兆に戦(おのの)いています。

弱音を吐かずに付き合ってくれる彼/彼女に、ついつい無理をさせてしまった私も悪かったのでしょう。しかし、別離の根本原因は、ヒトと機械は違う時の流れの中で生きているという冷厳な事実です。

人が人であるがゆえに味わう「愛別離苦」。
別離に苦しむことは、私が人である証でもあります。

(ムンク作 「病める子」)

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とはいえ、今は限りある命を全うできるよう、延命に最大限力を尽くしているので、昨日の記事の続きはお休みです。今後、ブログの更新が予告なく途絶えたら、上のような事情によるものとお考え下さい。

コメント

_ S.U ― 2017年11月25日 19時54分11秒

 機械も人と似通ったところがありますね。普段から彼/彼女の健康状態に気を使ってやると、ある日突然予想のつかない症状を起こすことなく、多くの部品で並行して徐々に不具合が出始め、天寿を全うしてくれます。不具合箇所の最初の1つ2つは修理して延命してやるもよしですが、多くの箇所で同時進行するようになれば感謝とともに見送ってやるのもよいでしょう。

 それから、機械という物は、そろそろ壊れるだろうからと予備機を買うと、それを見て安心するのかその機にガタッといくもののようです。また、それを避けるべく本体がまだ元気なうちに予備機を買うと、逆に頑張って長生きし、予備機が出番のないまま時代遅れになる傾向にあります。

_ L4RI_JP ― 2017年11月25日 21時26分17秒

ご愛機ご不調の由、ご心中お察しいたします。

当方も先日、マウスのポインタがクリックはできるのに移動できない、という症状が発生し、どうやっても治らないため諦めて調達してきた新しいマウスは何日かは快適に動いていたものが、突如前のと同様にクリックはできても動かせなくなり、試しに旧マウスを繋いでみたらこちらは正常に動く……というわけのわからない事態に陥って、ほとほとくたびれました。

恐らくマウスの故障ではなく、コンピュータ本体の無線送受信パーツが壊れかけているのではないかと考えておりますが、今旅立たれると替わりがなく、たちどころに仕事に障りますので何とか現状を保たせたいものです。

_ 玉青 ― 2017年11月26日 12時19分36秒

○S.Uさま

経験に裏打ちされた真情あふれるお言葉。
まあ、文字通り寿命なのでしょう。よくぞここまでと、ねぎらいと感謝の言葉をかけてやりたいです。機械に魂があるかどうかは分かりませんが、縁があれば、またいつかどこかで…と思います。(来世では私が機械で、彼/彼女がユーザーかもしれません。)

○L4RI_JPさま

いやあ、お互い心労が絶えませんね。
機械の不調は、原因がよくわからないことが多く(私の場合は大抵そうです)、本当に消耗します。何とか早く本復されますようお祈りしています。(まあ、マウスのことだけならば、今一度有線マウスを復活させる…という「奇手」もあるかもしれませんね。)

_ L4RI_JP ― 2017年11月26日 20時07分18秒

取り敢えずは小康を保っておられるご様子、ルナ・オービターの後編も無事ご掲載と相成ってまずは安堵いたしました。

お気遣いもありがとうございます。マウスはポインタが動かせないと八割方無用の長物と化してしまいますので、万一に備えて300円ほどのチープ有線マウスもその翌日調達しました。相変わらずポインタの動かせない新品無線マウスの初期不良を疑うべきなのかどうか迷うところですが、「ユーザのお取替えが必要です」というエラーメッセージを喰らわされないよう精々努めます。

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