THE MOON, Real & Decorative ― 2017年11月29日 07時20分16秒
時代はよく分かりませんが、古い月のブローチを見つけました。
差し渡し約3cmの、かわいらしいサイズ。
銀製で、しかもムーンストーンがはめ込まれている点が、いかにも月らしいと思いました。
三日月の外縁部は、いぶし加工が施されているので、光の当たる角度によって、こんなふうに「黒い月」にも見えます。
(裏面)
月をかたどったブローチは、それこそ星の数ほどあるでしょうが、このブローチにいたく心を惹かれたのは、上に述べたような理由のほか、このデザインそのものに「これは!」と思うものがあったからです。
ムーンストーン、アメシスト、オパール、そして銀の小粒が並ぶ月の内縁部。
デザイナーがどこまで自覚的だったかは不明ですが、この部分の表現が、いかにも月の欠け際に大小のクレーターが居並ぶ光景に思えて、「これぞ迫真性と装飾性を兼ね備えた、月ブローチの優品だ!」と、勝手に盛り上がった…というわけです。
まあ、単に私の独り相撲かもしれないんですが、それを差し引いても、このブローチはなかなか美しいと思います。
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