手のひらのオルロイ ― 2018年04月25日 05時42分20秒
オルロイへのこだわりから、こんなプラハ土産も買いました。
台座からてっぺんの十字架まで、全高約12cmのミニ・オルロイ。
もちろん今出来の品で、現地に行けば、今でも売ってるかもしれません。
素材はオール金属のダイカスト・モデルです。
(文字盤の直径は約2cm)
オルロイの中で一番目立つ、アストロラーベ風のカラフルな文字盤は、金属印刷で再現。その下の12か月の農事と星座を描いた「暦表」と呼ばれる部分は、小さな時計に置き換わっています。
★
土産物というのは、それを買った時の愉しい思い出とか、届けてくれた人の心遣いなどと結びついて、初めて意味を持つものでしょう。ですから、こんなふうに見知らぬ人からお土産だけ譲ってもらっても…という思いもあります。でも、当面プラハに行く機会もありませんし、土産物というのは現地にはあふれていても、それ以外の土地では意外と手に入らないものですから、オルロイ好きとして、つい食指が動きました。
机上でカチコチ時を刻む、まだ見ぬオルロイの似姿。
これは過去の思い出ではなく、未来の夢と結びついた、一風変わった土産物と言えるかもしれません。
(クルッと後を向けたところ。背部や底部に「MADE IN CHINA」のシールがこっそり貼られている…というのも、ありがちなオチですが、原産国表示はどこにもありませんでした。)
コメント
_ S.U ― 2018年04月25日 07時55分56秒
_ 玉青 ― 2018年04月28日 07時45分14秒
あはは。では、「天文古玩」を名乗っている者として、日ごろの感謝の意を込めて、ここに謹んでエア感謝状を贈ることにいたしましょう。(冗談はおいて、その修復と維持の努力は、大いに尊敬に値するものです。)
オルロージの件、ご教示ありがとうございます。
天文にせよ、時計学にせよ、この辺の話題になると、「すべての道はローマを経てギリシャに通ず」観がありますね。
オルロージの件、ご教示ありがとうございます。
天文にせよ、時計学にせよ、この辺の話題になると、「すべての道はローマを経てギリシャに通ず」観がありますね。
_ S.U ― 2018年04月29日 06時32分48秒
>エア感謝状
(笑) 現物の贈り物をしても「ほんの気持ちだけです」という言葉がありますが、これは本質的に「気持ちだけ」ですね。私の気持ちも届けば有り難いです。
>L'horloge
こういうの「無音のアッシュ」というのですよね。アッシュはどっちみち無音だのにと思っていましたが、チェコ語?の「オルロイ」でhがないのを見て、音声の道がたどれたようで、ちょっと納得がいきました。余談ですが、有音・無音のアッシュというのは、「気持ちだけ」「本質的に気持ちだけ」というのと共通している気がしました。
(笑) 現物の贈り物をしても「ほんの気持ちだけです」という言葉がありますが、これは本質的に「気持ちだけ」ですね。私の気持ちも届けば有り難いです。
>L'horloge
こういうの「無音のアッシュ」というのですよね。アッシュはどっちみち無音だのにと思っていましたが、チェコ語?の「オルロイ」でhがないのを見て、音声の道がたどれたようで、ちょっと納得がいきました。余談ですが、有音・無音のアッシュというのは、「気持ちだけ」「本質的に気持ちだけ」というのと共通している気がしました。
_ 玉青 ― 2018年04月29日 16時06分12秒
唐突ですが、保育園のころ「おとうさん」を「オトーサン」ではなく、文字通り「o-to-u-sa-n」と読み、それが正しいと言い張っていたことを思い出しました。小さい「つ」とか、助詞の「は」「へ」とか、考えると不合理な仮名使いっていっぱいありますね。
きっとフランスの子供も、「このアッシュはなんで読まないの?」とか、お父さんを問い詰めて困らせる場面があることでしょう。そんなとき、フランスのお父さんはどう頑張るんでしょうね。よその国のことながら、ちょっと気になります。
きっとフランスの子供も、「このアッシュはなんで読まないの?」とか、お父さんを問い詰めて困らせる場面があることでしょう。そんなとき、フランスのお父さんはどう頑張るんでしょうね。よその国のことながら、ちょっと気になります。
_ S.U ― 2018年04月29日 20時56分35秒
>フランスのお父さん
私は、フランス人は、「無音のアッシュ」ははじめからhを読むまいとして読んでいない、いっぽう、「有音のアッシュ」は本人は読んでいるつもりだけれども実際には物理的な音にはなっていない(喩えれば、年を取ると敷居をまたぐつもりで足を上げても足が上がっていなくてけつまづくみたいに)、これが、リエゾンの規則などのかたちで自然に伝えられているのかな~と思っていました。そんなことはないですか。
私は、フランス人は、「無音のアッシュ」ははじめからhを読むまいとして読んでいない、いっぽう、「有音のアッシュ」は本人は読んでいるつもりだけれども実際には物理的な音にはなっていない(喩えれば、年を取ると敷居をまたぐつもりで足を上げても足が上がっていなくてけつまづくみたいに)、これが、リエゾンの規則などのかたちで自然に伝えられているのかな~と思っていました。そんなことはないですか。
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私はプラハは行ったことはないのですが(行きたいですね~)、こういうダイカストのお土産は食指が動くものの、荷物として重いだろうから現地の店頭ではたぶんあきらめると思います。紙か木製なら買うでしょうね。
それから、前にストラスブール大聖堂の天文時計について玉青さんに構成を調べていただいたことを思い出しました。こちらは、L'horloge astronomique だったので、あれ、フランス語で時計はオルロージだったっけと思ったのですが、それで正しいみたいです。
http://www.gitsl.com/ala/フランス語で表現「時計の名前」/