金のクロワッサン2018年06月06日 06時02分16秒

今日も三日月のおもちゃ。


9センチ角の赤い紙箱にシールが貼られ、「Question du Croissant/Nouveau Casse-Tête」「新パズル、三日月問題」と書かれています。そして「三日月を箱から取り出せ」とも。

パンのクロワッサンは、元々「三日月」の意。
その頭文字の「C」が、三日月の姿にデザインされているのが、洒落てます。
これも1920年代とおぼしいフランス製ですが、メーカー名がなくて、詳細は不明。


中身はこんな感じです。中央の小さい「×」は、十字の形に切り抜かれた穴。
金色の小さな真鍮の月を、この穴から取り出すのがゲームの目的です。

一見難しそうですが、穴の周囲に立つ4枚の「壁」を使えば、意外と簡単。
いったん壁に月を寄りかからせてから、箱をちょっと揺すってやれば…


三日月の頭はあっさり穴を突き抜けて…


スルリと外に滑り出てきます。


ゲームクリア。

   ★

「星のおもちゃ」は存外少ない…と先日書いたわりに、玩具の話題はなかなか尽きそうにありません。他愛ない玩具ばかりでなく、他愛ある玩具も載せたいのですが、さすがにおもちゃの話題ばかりだと、書いている方もダレてくるので、ここらでちょっと気分を変えます。

一服したら、玩具の話題はさらに続きます。

コメント

_ S.U ― 2018年06月06日 11時19分15秒

突然、Croissant の語源が気になりました。フランス語の文献は読めないので、英語の crescent のほうを調べようと思いましたが、すぐにこれは調べるまでもなくイタリア語の音楽用語の クレッシェンド(crescendo だんだん強く)と同じと気づき答えがわかってしまいました。
 
 何のことはないフランス語の croissant 自身が「増加」の意味でした。クレッシェンドに対してデクレッシェンドがあるように、フランス語でも décroissant がありますが、 Décroissant が月齢26くらいの月の意味になるかどうかはわかりませんでした。これだったら、逆向きの三日月の気の利いた名称になると思うのですがねぇ。

_ 玉青 ― 2018年06月07日 07時24分02秒

おお、これは明快な解説をありがとうございます。
となると、クロワッサンはなかなか縁起のいい食べ物ですね。

私も気になったので調べたら、形容詞形の「Croissante-Décroissante」は、月の朔望を表す語として用いられるものの、名詞形の「Décroissant」によって「有明月」を意味することはないようでした。結局、フランス語では三日月も有明月も単に「Croissant」であり、両者を区別する必要がある場合は、それぞれ「Premiere」、「Dernier」を付けて、「最初の三日月 Premiere Croissant」、「最後の三日月 Derniere Croissant」と呼ぶ…ということのようです。

_ S.U ― 2018年06月07日 20時56分28秒

これは、ありがとうございます。
 私もフランス語がまったく読めないわけではないのですが、読んでも意味がほとんど解りかねるもので助かりました(←そういうのを「読めない」という)。

 名詞形の「Décroissant」が有明月でないのはちょっと残念です。この際、パンのクロワッサンで、左右がひっくり返ったのはデクロワッサンと呼びたいと思います(もちろん、2つはものとしては同じです)。

_ 玉青 ― 2018年06月08日 07時22分47秒

あはは。空に浮かぶ三日月も「股覗き」すれば、たちまち有明月に変ず…ですね。

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