メンデレーエフ切手(その2)2019年01月12日 08時16分38秒

昨日のおまけ。
メンデレーエフは何せ国民的偉人ですから、ロシア(旧ソ連)では記念切手が繰り返し出ています。下は生誕150年を祝って、1984年に出た切手を使った初日カバー。

【訂正】 見直したら、これはソ連ではなく、ブルガリアの切手でした。したがって、オレンジ刷りの「CT13」の文字は、「額面13ストティンキ」の意味。たぶん同じ共産圏のよしみで、ソ連に迎合したのでしょう。


封筒の左下は、昨日も登場したメンデレーエフのオリジナル周期表です。


色も図柄もグラフィックで、カッコいい切手ですね。

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こうしてメンデレーエフを偲びつつ、1969年、1984年を経て、今や2019年に。
歴史というのは、こんなふうに一人の人間が生きている間にも、容赦なく歩を進め、変化していくものなのですね。

思えば、往時の帝政ロシアはソ連によって倒され、そのソ連もあっけなく倒れて、今や共和制ロシアの時代なのですから、泉下のメンデレーエフも、その転変に目を白黒させていることでしょう。(でも非凡な彼のことですから、ひょっとしたら、この複雑な歴史のパズルを解き終わって、今ごろ「歴史の周期性」をあの世で喧伝しているかもしれません。)