元素早見盤2019年01月16日 07時15分10秒

周期表に関連して、ちょっと変わった品が手元にあります。


この品を正確に何と呼ぶべきかは分かりません。
でも、星座早見盤と同じぐらいのサイズ(直径は20.5cm)で、くるくる回して使うところも似ているので、「元素早見盤」と呼ぶのが、いちばんしっくり来ます。
1970年代にソ連で作られたものと聞きました(売ってくれたのはウクライナの人です)。


寄ってみると、「Au」はもちろん元素名で(“ЭЛЕМЕНТ”は“ELEMENT”ですね)、その下の「196.96」から順番に、原子量、原子価、密度、融点、沸点、原子番号…云々とデータが続いています。


こちらが裏面。
ざっくり言って、表面が元素の基本的諸元を載せているのに対して、裏面は各元素のイオン化傾向とか化学結合に関連するデータ一覧を表示しているのだと思いますが、詳しいことは不明。まあ、あまり血眼になる必要もないので、ここでは「こんな珍品があるよ」という紹介にとどめておきます。

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メンデレーエフの故国から飛来した円盤。
無骨さと同時に、その色使いには素朴な愛らしさが漂っています。そしてキリル文字から来る印象もあずかって、総じて共産圏テイストというか、往時の「ソ連科学」の匂いをそこに感じます。