飛び出せ!アポロ2019年04月05日 06時27分18秒

アポロの影響は文字通り全地球的だったので、アポログッズは無尽蔵に存在するし、アポロコレクターも、アメリカを中心に結構な数がいると思います。

私の場合、アポロものは基本的に守備範囲外なので、ほとんど持っていません。(いったん集め出したら、他のものをすべて断念しても追いつかないでしょう。文字通り沼です。) でも、幼いころの記憶に連なるものだし、何もないのも寂しいものです。

   ★

アポロものというと、時代相からして、あざといものが多い印象ですが、これは今の目で見てもカッコいい本。

(高さ約23cm、絵本としては小さなサイズ)

■Stanley Hendricks(文)、Al Muenchen(絵)、Howard Lohnes(構成)
 ASTRONAUTS ON THE MOON: The Story of the Apollo Moon Landing.
 Hallmark Cards (Kansas), 1969.

これは8つの場面(見開き)から成る、いわゆるポップアップ絵本です。
でも、子供だましの感じはなくて、正確さを旨とする教育的配慮の行き届いた本です。ブックカバーを外した本体のデザイン↓も洒落ているし、絵柄も全体に落ち着いています。

(背表紙は銀文字)

表紙を開くと、サターンⅤ型ロケットがどんと直立します。


みんなが固唾をのんで見守る中、ケネディ宇宙基地では、打ち上げの秒読みが始まります。やがてロケットは轟然とオレンジ色の炎を吹き出して、ゆっくりとリフトオフ。



この後、宇宙飛行士たちは、いったん地球周回軌道に入った後、さらに加速して月へと向かいます。


月面に接近する月着陸船。
相棒の司令船を探すと…


はるか上空に浮かんでいるのが見えます(ピンと伸びた針金の先に貼り付いています)。


次のページを開くと…


すっくと月面に降り立った月着陸船の雄姿があります。


数々のミッションをこなした後、2機は再び月上空でドッキング。
司令船に乗り込んだ3人の宇宙飛行士は、青い地球を目指す帰路に就きます。


ザッバーン!
3日間の飛行の後、3人は無事、太平洋に着水。
こうして1969年、人類初の有人月旅行は成功裡に終わり、地球中の大人と子どもが、新しい時代に突入したことを実感したのでした。

   ★

そう、たしかに新しい時代は到来したはずなのです。
この50年で、世界も日本もずいぶん変わりましたから。

でも、相変わらず世間に醜悪なニュースの種は尽きません。
何だかなあ…とは思いますが、ここから人間についてなにがしかのことを学ばないと、それこそ進歩がないので、辛抱してじっと目を凝らそうと思います。

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