ルンドの天文時計2019年05月04日 06時43分17秒

ルンドつながりの品。


ルンド天文台のすぐ近くにあるルンド大聖堂の名物、天文時計の絵葉書です。


「ルンド旅行協会」が発行したお土産品で、このてっぺんのダイアルを回すと…


カードの「窓」から、人物像が順繰りに現れるという他愛ないもの。
いわゆる「メカニカル・ポストカード」、仕掛け絵葉書の一種です。

この人物像は、天文時計の出し物である人形行列を模していて、キャプションにその説明が書かれています。

 「有名なルンド大聖堂の天文時計は、1380年頃に作られ、1837年に取り外された後、デンマークの塔時計製作者 Bertram-Larsen と、聖堂建築家 T.Wåhlin の手で、1923年に復元された。三賢王が処女マリアと幼子に礼拝するところを見るため、毎日大勢の見物客が大聖堂を訪れる。時計の演奏は、平日は正午と午後3時、日曜日は午後1時と午後3時に行われる。」

その実際の場面は、YouTubeにもアップされているので、簡単に見ることができます。

YouTubeの当該動画にリンク。演奏は0:48から)

演奏される曲は、「In dulci jubilo(もろびと声あげ)」。

   ★

この絵葉書はごく新しい品だし、取り立ててどうということもないように見えますが、実はなかなか大したものです。

というのも、これは実際に探してみて分かったことですが、天文時計のメカニカル・ポストカードは、有りそうで無いものの一つだからです。以前も登場したストラスブールやプラハのそれを除けば(この両者は山のようにあります)、今のところ、このルンドの絵葉書が唯一のものです。

たしかに天文時計はヨーロッパのあちこちにあります。そして大抵は観光名所ですから、その絵葉書もたくさん売られています。でも、メカニカル・タイプのものは、ストラスブールとプラハの専売特許かと思うぐらい、他所ではふっつりと見かけません。他愛ない仕掛けですから、他にもあっていいはずですが、全く見ません。他愛なさ過ぎるからでしょうか?

まあ、だから何だという類の話ですけれど、モノと付き合っていると、こういうどうでもいいことが、ふと気になります。

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