彗星のメロディ2019年05月08日 21時36分52秒

彗星のアイテムを漫然と探していて、こんな品を見つけました。


「コメット・ラグ」。1910年にボストンで出版された楽譜です。作者はEd. C. Mahony。
探してみたら、ずばり「ハレー彗星ラグ」というのもあって、いずれもハレー彗星の接近を当て込んで作られた曲のようです。

(こちらは未入手)

「ラグ」というのは、「ラグタイム」の略。
19世紀末から20世紀初頭にアメリカで流行った、陽気で明るいアップテンポなピアノ曲がラグタイムで、時代的にはジャズに先行し、その淵源の一つになったと言われます。スコット・ジョプリンの「ザ・エンターテナー」というのが、たぶん一番有名な曲で、聞けば誰でも「ああ、あれね」と思うはず。(YouTubeだと、例えばこちら


それにしても、この彗星のラグたち、いったいどんな曲なのか?
いかんせん楽譜が読めないので、さっぱりです。

…ここで、ふと思いついて検索したら、果たして「コメット・ラグ」も「ハレー彗星ラグ」も両方ともYouTubeにアップされていました。便利な世の中です。

■Comet Rag by Ed Mahony (1910, Ragtime piano)

■Halley's Comet Rag by Harry J. Lincoln (1910, Ragtime piano)

この陽気さも、ハレー彗星騒動の一側面ですね。
個人は知らず、世界に目を向ければ、そこにパニックなどなかったということは、重ねて強調しておく必要があります。

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