聖ドミニコの奇跡2019年05月13日 13時22分16秒



今日の主役はペガススではなくて、その下に見えるペン先ほどのメダイ

ちょっと毛色の変わったものはないかな?と棚を見ていて、昔買った小さなメダイを見つけました。メダイというのは、言葉としては「メダル」と同じものです。カトリックの信徒は一種のお守り感覚で、こういうのをロザリオなんかに付けて、そういうのを日本では「メダイ」と呼び分けるんだそうです。

畑違いのメダイを買ったのは、そこに鋳込まれた人物がちょっと天文と関係するからです。


このお坊さんは、ドミニコ会を作った聖ドミニコ(1170-1221)
彼は相当偉いお坊さんですが、なぜか天文家(astronomer)の守護聖人ともされており、天文趣味人として、ちょっとあやかろうと思ったわけです。

彼が天文家の守護聖人となった理由は、これを買った8年前には、ネットで調べても分かりませんでした。もちろん、当時も複数の人が話題にしていましたが、結論として「分からない」ということになっていたのです。

でも、さっき調べたら、海の向こうの「知恵袋」みたいなサイトに、その答を書き込んでいる人がいました(→リンク)。2017年7月の回答なので、やっぱりその後ネットに上がった情報なのでしょう。

(質問) なぜ聖ドミニコは天文家の守護聖人なの?
(回答) ドミニコが洗礼を受けたとき、彼の母親が霊夢(vision)を見て、1つの星が彼の胸に輝くのを見たらしいと言われています。

まあ、この回答もどこまで本当かは分かりませんが、そもそも守護聖人というのは、日本の様々な「守護神」と同様、その由来が曖昧なことも少なくないので、今はそういうことにしておきましょう。

「astronomer」を「天文学者」と訳すと、専門家だけのことになってしまいますが、これは広くアマチュアも含む「天文家」の意味ですから、星好きの人は、等しく聖ドミニコのたもとにすがってよろしい(はず)。


ちなみにメダイの反対側には、20世紀の奇跡「ファティマの聖母」が鋳込まれています。

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…という所で、記事を終えても良かったのですが、何か色を添えようと思って、上の「ファティマの聖母」の記事をしげしげ見ていたら、ファティマの町(ポルトガル)の3人の子供の前に聖母マリアが顕現した日こそ、他でもない5月13日でした。

もちろん、これは狙ったわけではなくて、単なる偶然です。
でも、偶然にも「意味のある偶然」というのがありますから、こういうことを経験すると、キリスト教信仰とは無縁の私にしても、何かギクッとするような、妙な心持ちがします。