コロナを越えて…東洋文庫「大宇宙展」 ― 2020年06月28日 14時38分14秒
依然不安は残りますが、とりあえずコロナ騒動が一段落し、各地で催事が再開されるようになってきました。天文古玩関連でいうと、東京駒込の東洋文庫ミュージアムで、開催延期となっていた「大宇宙展」が、先週の水曜日からようやく始まりました。
「大宇宙展―星と人の歴史」
■会期: 2020年6月24日(水)~9月22日(火・祝日)
火曜休館(火曜日が祝日の場合は開館し、水曜日が休館)
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
■会場: 東洋文庫ミュージアム
〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-21
(最寄駅)JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分
都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩7分
MAP→【LINK】
「古来、世界各地で人々は天空の動きから様々な情報を読み取り、暦を作る、運命を占う、旅の道中の標にするなど、日々の暮らしのなかで役立ててきました。 やがて、天空の動きや現象を観察し、その法則などを見出すことは学問として発展していきます。日本へは、6世紀後半から7世紀初頭に、 朝鮮を通じて中国の暦と天文が伝わりました。
本展では、人々がどのように天空の動きを理解し、宇宙へのあこがれと好奇心を育んでいったのか、古今東西の様々な資料によってその歩みをたどります。」
本展では、人々がどのように天空の動きを理解し、宇宙へのあこがれと好奇心を育んでいったのか、古今東西の様々な資料によってその歩みをたどります。」
惹句は「約5000年分の宇宙への旅」と、なかなか豪勢です。
内容の詳細は不明ですが、サイト掲載のチラシの裏面には、
・宋代の石刻星図「淳祐天文図」(1247)拓本
・ペトルス・アピアヌス(1495-1552)の『宇宙誌』1564年版刊本
・オランダのブラウ父子による『ブラウ大地図帳』(1664)掲載のティコ・ブラーエ図
・江戸幕府の浅草天文台を描いた、葛飾北斎の「鳥越の不二」の図
といった顔ぶれが写っていて、この手の展覧会としては、わりとスタンダードな印象です。
★
ネット上には、早々と観覧された方のレポートもありました。
■大宇宙展―星と人の歴史(アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】)
東洋文庫は1924年、当時、三菱財閥の当主だった岩崎久彌(1865-1955)の肝入りで創設された東洋学専門の研究図書館。いわば三菱による企業メセナです。
元がそういうアカデミックな図書館ですから、今回の展示も書籍を中心とした、かなり渋めの内容のようです。しかし、コロナで世間が浮動的な今、心を静めて沈思するには、これぞむしろうってつけではないでしょうか。
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