オーラリーを手に、ちょっと月まで(後編)2020年08月30日 07時55分03秒

このオーラリーを作ったのは、米・マサチューセッツに本拠を置く Van Cort 社です。


■Van Cort 社公式サイト

同社は1970年代の創業。今では業態を変更して、本物のアンティークの修理と販売をメインにしているようですが、以前は主にアンティーク望遠鏡の復刻をビジネスにしていました。インド生まれの、いい加減なアンティーク風望遠鏡は、今でも山のようにありますが、ヴァン・コート社が手掛けたのは、それとは対照的な、時代考証に忠実な製品でした。

同社は、望遠鏡の他に古い科学機器の復刻も行っており、このオーラリーもそのラインナップの一部として売り出されたものです。

(同封のユーザー登録カードは1997年発行。オーラリーの販売も同時期でしょう。)

(写真がうまく撮れなかったので、購入時の商品写真をお借りします)

説明書によると、このオーラリーのオリジナルは同社が所有しており、元のメーカー名は不明ですが、おそらくはオランダ製、製作年代は1770年代と推定されます。(1781年に発見された天王星の不存在が、その最大の根拠です。)

(同上)

本体は金ないし銀でメッキされた真鍮パーツからできており、マホガニー製の台座は約10×25cm、最長の土星を支えるアームは、伸ばすと約43cmあります。

(土星本体は金、輪っかと衛星は銀で表現されています)

   ★

以下、ちょっとした余談。

ヴァン・コート社のオーラリーは、当時普通に売っていた品ですから、今でもわりと目にします。そこに若干の付加価値があるとすれば、ひとえにフランク・シナトラJrのおかげですが、不思議に思ったのは、最近拝見した下のツイート。

「むむ、不届きな業者が、ジュニアの名をかたって一儲けたくらんだのか…」と一瞬思いましたが、この品はそんなに大きな利幅を狙えるものではありません。それに、ジュニア旧蔵のオーラリーが世にあふれていたら、いかにも変ですが、今のところ検索しても出てくるのは、上の品(と手元の品)だけです。

となると、彼はこれを複数持っていたのか?
わりと見場がいいので、ファンの贈り物がたまたまかち合ったとか?

   ★

ともあれ、フランク・シニアの歌声を背に、しばし銀色の月に下り立ち、金色の惑星のダンスを眺めることにします。

(これまた商品写真の流用)

…というのは束の間の空想にすぎず、実際は写真撮影が終われば、そそくさとまた箱詰めしなければなりません。侘しいことです。

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