閑語…床屋政談2021年09月18日 18時46分41秒

まさにコップの中の嵐ですが、自民党総裁選で世間がかまびすしく、私も脇からじっと見ていますが、実際どうなるんでしょうね。

昔、安倍さんが首相のとき、「安倍さん以外なら、誰が首相になっても、少なくとも今よりはマシだろう」という意見がありました。正直、私もそう思っていました。それが真実ならば、今の4人の候補の誰が総裁、ひいては首相になっても、安倍氏よりはまともな政権になるはずですが、はたしてどうか?

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高市という人は、見ていてよく分からないんですが、あの人は自らの極右的言動をまじめに信じているんでしょうか? それとも大向う受けを狙って、壮語しているだけなのか? 前者なら狂気を感じるし、後者ならとんだ痴れ者ということで、いずれにしても私的には論外です。

人間としてのまともさから言えば、野田氏の方が格段に上でしょう。
しかし、今回はいかにも分が悪いですね。総裁選の前からプライベートで、いろいろ書き立てられたのは、相当よこしまな力が働いたのだろうと想像しますが、まあ、まともな人ほど今の自民党では敵が多くなるのかもしれず、野田氏にはひきつづき頑張ってほしいです。(個々の政策では異見も多いですが、しかし人間がまともなら、議論も成り立つでしょう。)

何だかんだ言って、岸田氏も根は常識人なのだと思います。
でも、今の岸田氏には、もれなく安倍麻生がついてくる…という有様で、傀儡政権の未来しか予想できません。岸田氏が、いつかその桎梏を断ち切って、自らの信条にしたがって、政治の舵取りをする覚悟を決めたら、また違った展開もあるのでしょうが、これまでの日和見ぶりからして、とても期待は持てません。俗に「韓信の股くぐり」と言いますけれど、永久に股くぐりばかりしていてもしょうがない…と、歯がゆく思います。

残る河野氏ですが、河野氏の良いところは、安倍的な縁故主義から最も遠いところにいることです。ある意味で潔癖。その点で、白蟻のようにこの国の根幹を食い尽くした、悪しき安倍政治を断ち切る可能性も感じさせます。しかし潔癖な人ほど、海千山千の白蟻に籠絡される恐れもあって、その辺は未知数です。

また、氏には狭量という評判が常について回ります。人間としての度量もそうだし、対象を見る視角の広さにおいてもそうです。私見ですが、氏の政策論には、常に「机上で数字をこねて作った」感があって、その限りにおいては「正しい」言い分が多いと思うんですが、現実はそうした論をやすやすと覆してしまいます。そのとき、唯我独尊の彼は「現実の方が間違っている」と言い出しかねんぞ…と、そんな危うさを感じています。

   ★

まあ私は自民党員でも、自民党支持者でもないので、脇から見ることしかできません。
そして総裁選の陰で「野党の埋没」を懸念する声も強いですが、しかし禍福はあざなえる縄のごとし、今や自民党内の亀裂も深まっているわけですから、これからの社会を見据え、野党各陣営は大いに論じ、国民の心を揺さぶってほしいです。

そしてまた国民も自ら大いに談じて可なり
私も景気づけに、愚にもつかぬ床屋政談をあえて語ってみました。

コメント

_ S.U ― 2021年09月19日 07時33分09秒

反自民でなくても、たとえ自民党の支持者であっても(議員であっても?)、「この人にまかせておけばまずは間違いあるまい」という人はこれら4人の中にはなかなかいないのではないかと思います。

 そういう意味では、1年前の菅義偉さんのほうがましで、あの時の管さんは「まあこの人なら間違いはあるまい」ということで、自民党関係の人も国民も多くの人が是とされたのではないでしょうか。

 それは結果逆に出たし、次もどう出るか判りませんし、総選挙もどう出るか判りませんので、あまりまじめに予想してもしかたないと思っています。

_ 玉青 ― 2021年09月19日 08時40分57秒

この辺になると、S.Uさんと私とでも意見が分かれてきますが、むしろそれがいいわけで、議論のレベルを上げたり下げたり、表層を眺めたり深くうがったり、いろんな人がいろんな場所で「町場の議論」を繰り返すことが、今は重要だと思います。

このところ政治が何か「特殊な話題」視されて、リアルな日常(たとえば職場や学校)では「そういう話」をしないのがたしなみ…みたいな妙な空気を感じます。多分そういう話をすると、主張の違う人が気まずく思ったり、ギクシャクしたりするので、それを避けようとする配慮なのだと思いますが、逆に言うと今の我々は、政治的な話題をフラットに語る「作法と話法」を失ってしまったということですよね。学校教育でもそうしたことが完全に排除されてきた結果なのでしょうが、その辺からして変えていければと願っています。

そういえば、ちょうど一昨日床屋に行ってきたんですが、最近は床屋でも政談する人が少ないですね(笑)。むしろ最近は「タクシー政談」でしょうか。乗る機会がほとんどないのが残念ですが。

_ S.U ― 2021年09月19日 14時34分30秒

そうですね。私とても、巷で政治談義一般をすることは賛成です。社会全般の発展のためには、一部のメディアだけに閉じ込めておくことはないですよね。

 それで、政治の話題でギクシャクしたりすると、昔はどうしたのでしょうか。昔も当然多少のギクシャクはあったのでしょうが、頑固な人ばかりだったので、互いに「あの人はああいう人だから」ということでお互い様で済んでいたのでしょうか。最近は、堪え性が足りないのかもしれません。

_ 玉青 ― 2021年09月20日 09時23分07秒

日本で政談が熱かったのは、何といっても明治の自由民権論の頃でしょうが、あのころはギクシャクを恐れず、むしろギクシャクさせることを是としていたかもしれませんね。
高市氏も戦前の日本を取り戻したいと言うなら、いっそ明治の初めまで時計を捲き戻して、大いに自由と民権を振起してほしいですが、どうも抑圧することばかりに熱心なので困ります。

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