Iron Insects ― 2022年09月02日 09時00分58秒
机辺に置かれた鋳鉄製の虫。
手元の買物帳には、「1996 11/25 インド鉄工芸品 虫3種 800×3 LOFT」とあるので、もう26年もの付き合いになります。
もっとも、彼らは26年間ずっと机辺に棲んでいたわけではありません。
ご覧の通り至極他愛ない品なので、長いこと引き出しにしまいっぱなしでした。でも、このあいだ久しぶりに見つけて、手にしたときの重みがいいなと思って、こうして復活させました。
こちらはバッタの類で、
こっちはタマムシ類のイメージでしょうか。いずれも、ごく素朴な造形です。
こういう品を買った個人的動機としては、当時何となく自然を感じさせるものが欲しかった…というのがあります。この点は以前の記事でも省察しました。ちょうど下の記事に出てくる魚やクワガタの工芸品と同じ時期、同じ動機に基づいて、この鉄の虫たちも買ったのだと思います。(当時のエスニックブームも影響していたかもしれません。)
■虫と魚
ちなみに、買物帳には「3種」とあるのに、2種類しかないのは、もう1種がヘビトンボ【LINK】のような姿をしていたからです。最初はそうでもなかったんですが、だんだんヘビトンボそっくりに見えてきて、私はヘビトンボがひどく苦手なので(咬まれたことがあります)、結局処分してしまいました。かわいそうな気もしますが、見るたびにネガティブな連想が働くものを、手元に置くことは忍び難かったです。
ハーシェル去って200年・改 ― 2022年09月02日 17時24分58秒
(画像再掲。元記事はこちら)
4月にも同じ話題で記事を書きましたが、会期等が決定したので、改めてのご案内です。(以下、日本ハーシェル協会のサイトより全文引用します。)
----------------- 引用ここから -----------------
ウィリアム・ハーシェル(1738-1822)が没してから、今年でちょうど200年になります。イギリスを中心に、各地で関連イベントも盛んに行われていることから、日本ハーシェル協会も、この節目を祝うイベントを、下記により開催する運びとなりました。
■名称 ウィリアム・ハーシェル没後200年記念展
■会場 名古屋市科学館
(〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2丁目17-1白川公園内)
■会期 2022年9月17日(土)~10月20日(木)
月曜休館(9月19日、10月10日は開館、翌火曜日休館)
9:30~17:00(入場は16:30まで)
月曜休館(9月19日、10月10日は開館、翌火曜日休館)
9:30~17:00(入場は16:30まで)
■主催 名古屋市科学館 (協力:日本ハーシェル協会)
■内容 同時代の品を含む各種の資料とパネルでハーシェルの略歴と業績を
紹介し、併せて日本人とハーシェルとの関りについても説明します。
紹介し、併せて日本人とハーシェルとの関りについても説明します。
今回、展示される品は、
・天王星発見や銀河の構造論に関するウィリアムの論文
・ウィリアムの自筆手稿
・「ハーシェルの望遠鏡座」を描いた古星図類
・ウィリアム作曲の音楽楽譜(複製)
・ウィリアムを天文学の世界に導いた天文学書
…等々に加え、「7フィート望遠鏡の金属鏡レプリカ(大金要次郎氏作)」、「同望遠鏡の2分の1模型 (藤井常義氏作)」、「カロラインを描いた七宝絵皿(飯沢能布子氏作)」等、会員諸氏による研究の成果も含まれます。
会場の名古屋市科学館は、東西からのアクセスに便利なロケーションにあり、また世界最大級のプラネタリウムを擁する科学館です。ぜひ皆様お誘いあわせの上、ご参観ください。
(巨大なプラネタリウムを誇る名古屋市科学館。出典:wikipedia)
----------------- 引用ここまで -----------------
ちょっと煽り気味の文章ですが、より客観的に叙述すれば、天文フロアの一角に「ハーシェル・コーナー」を設けるだけの、わりとこじんまりとした展示なので、「大ハーシェル展」みたいなものを想像されると、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。それでも一人の天文学者に光を当てたテーマ展は珍しいと思うので、関心のある方はぜひご覧いただきますよう、私からもお願いいたします。
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