アルビレオ出版からの贈り物:ボーデの『星座入門』 ― 2022年12月12日 14時05分34秒
悲惨なことばかりでなく、心の浮き立つことも書きます。
ケルンのアルビレオ出版から、お知らせのメールが届きました。
アルビレオ出版のことは以前も書きましたが、ずいぶん前のことなので、改めて説明すると、ここは天文古書や古星図の美しい複製を制作販売している小さな会社です。製品の完成度も高いし、何と言っても価格が非常にリーズナブルなので、私は社長のカール=ペーター・ユリウス氏のことを大いに尊敬しています。
今回のメールは、ボーデ(Johann Elert Bode、1747-1826)の『星座入門(Vorstellung der Gestirne)』(1805)の複製本を買わないかという誘いでした。
本書は1782年に出た同名の――長い正式タイトルの細部はちょっと違いますが――星図帳の増補改訂版になります。
(アルビレオ出版のサイトより 『星座入門』のページにLINK)
(上記ページより寸借)
ボーデには『ウラノグラフィア』(1801)というオリジナルの大作がありますが、この『星座入門』は、先行するフラムスティードの『天球図譜』を縮小した、いわゆる「フォルタン版」を下敷きにしたもので、そのドイツ語版という位置づけです。したがってオリジナリティという点では、今一つの感もあるんですが、彩色された星座絵は目で見て楽しいし、そのフルカラーの複製本が139ユーロ、しかも今なら特別価格98ユーロと聞いて、これはお買い得だと思いました。
アルビレオ出版も無限に続くわけではないし、こういうのは買えるときに買っておくに限ると思って、私の場合は注文の一択ですが、もし他にも興味を持たれた方がいらっしゃれば、サービス期間は今月24日までなので、お早めに注文されることをお奨めします。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。