雪の森、星の林2022年12月24日 08時31分06秒

強い寒気が襲来し、各地で大雪だと天気予報は告げています。
私の住む町でも初雪。そしていきなりの大雪警報です。
雪に降り込められたおかげで、今日は一日静かに過ごせそうです。
記事のほうものんびりした気持ちで再開します。

   ★

マックノートさんの星図ガイド(LINK)を見て、こんな本を買いました。


■Louise Brown(著) The Sky Winter Nights.
 The Womans Press (NY)、1920


副題は「自分の目で星空に親しみたいと考える多忙な若者のための授業」
著者のルイーズ・ブラウンさんは、タイトルページによれば、当時YWCAの教育部門に所属した人のようで、これは100年前に出た女性による女性のための星空ガイドです。

(「第3部 空を眺めよう~戸外における10のレッスン」)


星図は巻末に控えめに載っている程度で、わりと地味めの本ですが、この表紙はなかなか素敵ですね。


白銀の森で星を見上げて浮き立つふたりの女性。
その軽やかな様子に、見ているこちらの心も弾みます。
でもふたりが素足なのは、どういうわけでしょう?
なんとなく妖精じみた感じです。

大気が心底冷えきった晩。
空気の透明度が上がるにつれて、星の光は徐々に鋭さを増し、それに比例して星たちのシンチレーションもいよいよ激しく、その不安定な像は天文マニアを悩ませますが、レンズから目を離して虚心に空を見上げれば、そのきらめきは空の宝石さながの美観です。

妖精じみた彼女たちも、豪華な空の宝石箱を前にはしゃいでいるのかもしれませんね。