「太古の遺物」の遺物 ― 2026年08月16日 11時29分57秒
今もあるかもしれませんが、昔の小学校には「社会科資料室」というのがあった気がします。「社会科準備室」という名称だったかもしれません。掛図やら大きな地球儀やら、古ぼけた年表やらがしまってある部屋で、いわば理科準備室の社会科版です。
昨日の記事から、そのことを思い出しました。
私の小学校にも、旧校舎にたしかそんな部屋がありました。戦前から建ってる学校だと、それ自体が歴史資料化したような教材類が堆積して、埃臭い中にも一種の趣が漂い、子ども時代の私はそういう空気がひどく好きでした。
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そこには、たしかこんな品もありました。
「日本太古遺物模型」という、読んで字のごとくの品です。
木製ケースの高さは80cmあるので、結構大きなものです。
ラベルには「東京 地図教材株式会社 製作」とありますが、今では存在しない会社らしく、詳細は不明。全体の雰囲気からすると、1950~60年代の品と思います。
石器時代の石器・骨器から、青銅器・鉄器時代の武器・祭器・玉器に至るまで、年代ごとに標本然と配列されています。小さいものは実物大、銅剣・銅矛などの大物は1/2~1/3のスケールモデルで、まだレジンモデルのない時代ですから、素材は粘土や紙粘土(紙塑)で、そこに彩色を施したのでしょう。どれもなかなか真に迫っています。
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歴史学の進展によって、先史時代や古代史の理解にも変化が生じ、教科書の記述もずいぶん書き換わったと思います。当然、こういう古ぼけた資料類も、その価値を大いに減じたわけですが。埃臭い資料室の空気を好むという趣味嗜好は、それとは別の次元で成り立っているので、依然として私にとっては魅力的な存在です。(これは個人的ノスタルジーの発露に過ぎないので、どこまで他の方の共感を得られるかは分かりませんが、でも共感が得られたら嬉しいです。)
いつか昔の木造校舎のような家を建てたら、これを部屋に飾ろうと思って購入したのですが、自分の人生もすでに「巻き」が来てますから、それは脳内計画だけで終わりそうです。こんな風に、私の場合、脳内計画だけで終わったことがあまりにも多くて、別に後悔はしていませんが、残念には思います。
コメント
_ S.U ― 2026年08月16日 17時41分18秒
_ 玉青 ― 2026年08月23日 11時24分13秒
社会科室というのがあったのですね。私の学校にはなかったと思いますが、社会科は戦前の国史や地理に公民分野を加えて戦後に生まれた新教科ですし、教育理念も大転換を遂げましたから、各地・各校で先生たちの創意工夫がいろいろあったことと思います。



この部屋は、クラスが増えて教室(ホームルーム)が足りなくなり、私が6年生になるころには廃止されていたと思います。部屋の規格としては普通の教室だったと思います。