箱折内職2007年11月25日 23時04分18秒


上野に行ってから、何とはなしに理科室好きの血がたぎって(←大仰)、特に鉱石に対する趣味が今 ― おそらく一時的に ― 自分の中で高まっています。

以前の記事で、鉱石標本の並んだ抽斗をそろそろと開けるときの、少年の心の高鳴りを描いた、足穂の小説「水晶物語」を取り上げたことがありますが(↓)、我が家にもあんなキャビネットがあったらなあ…と夢想しています。

http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/07/17/448139

そこで、小さな手元箪笥を買ってきて、そこにきちんと標本を整理したら、少しはそれらしくなるのでは…と、現在いろいろ画策中です。手始めに、今日はそのための小道具として、標本整理用の紙箱作りに精を出しました。

作り方は、RoyalBlue さんのブログ↓で教えていただきました。
★RoyalBlue ANNEX http://blog.goo.ne.jp/royalbluejp
(10月7日~19日の記事参照)

さらに、RoyalBlueさんは以下を参考にされたそうです。
★標本箱の作り方 http://mineralhunters.hp.infoseek.co.jp/hyohonbako.html

慣れてくると、段々手際が良くなるのが自分でも分って、何とも言えない達成感があります。「水晶物語」の主人公も、やっぱり試行錯誤を繰り返しながら、「きっぱりした」紙箱作りに成功するのですが、私には彼の気持ちが本当によく分ります。

ただ、いかんせん家人には「たそがれ清兵衛」と評され、少し暗い気持ちになりました。
(そういえば、恥ずかしながら私は本日また齢を重ねたのですが、背中を丸めて箱折をしている自分の姿には、たそがれ感が濃いですね…。)