歳星一巡2018年02月03日 15時01分33秒

今日は節分、明日は立春。
何だかバタバタしているのは、いよいよ年度末が近づいたからで、のどけき春は当分お預けでしょう。

   ★

ときに、自分でもすっかり忘れていましたが、先月(1月)23日は、「天文古玩」の満12歳の誕生日でした。ちょうど暦が一回りしたことになります。

「この間、本当にあっという間でした」…と一寸前までなら書いたと思いますが、最近はかなり草臥れてきたので、正直「結構長かった」と感じます。

実際、12年という歳月は、そう短いものではありません。
それは「惑星の王」である木星が、星座の間をゆっくりと歩み、ちょうど天球を一周するのにかかる時間に等しく、文字通り「天文学的時間」です。(この事実から、木星は12年を単位とする干支紀年法と結びつき、古来「歳星」の名で呼ばれます。)

(木星の幻灯スライド。いずれも19世紀後半)

木星は今日現在、てんびん座の位置にあって、夜明け前の空に明るく見えるらしいですが、私の場合、その時間はグーグー寝ているので、実際に木星を眺めるのは、もうちょっと季節が進んでからでしょう。

まあ、目にはせずとも、今は心のうちに歳星の姿を思い浮かべ、これまでの12年間を振り返るだけで十分です。

(同上)

陰陽五行の説によれば、木星は「木」の性を帯び、色は青、季節は春を象徴しています。木星はいわば春の星ですね。やがて訪れる春が、ぜひ良いものでありますように。

コメント

_ S.U ― 2018年02月03日 21時25分54秒

12周年おめでとうございます。
 イヌ年生まれなんですね。
 人間の長い友だちですね。

_ 玉青 ― 2018年02月04日 07時31分32秒

ありがとうございます。
節分前なので、実はトリ年という説もあるんですが、ここはずばりイヌで行きましょう。(節分云々を声高に主張する人に限って、どうも一知半解の気味があって閉口します。家人も1月生まれなので、しきりに「自分の干支は…」と言うんですが、理を説いてもなかなか通じないですね。)

_ S.U ― 2018年02月04日 09時06分40秒

なるほど、十二支というのは、もともとは太陽年の季節変化を元に考えられたという趣旨を汲むと、立春基準という「自然主義的」な考えもあるのですね(奥様はそういう方向のお説なのでしょうか)。まあ、でもイヌ年と言う時は、その時に施行されている暦年で考えるのが和魂洋才でしょうから、イヌでええんじゃないでしょうか。

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