聖ドミニコの理科室 ― 2019年05月14日 06時15分08秒
奇瑞を得たので、さらに聖ドミニコにちなんだ絵葉書を載せます。
フランス東部・ブルゴーニュ地方に位置するディジョンの町に、かつてエコール・サン=ドミニクという学校がありました。ドミニコ会によって創設された女学校です。
下は、その理科室を写した絵葉書。時代は1900年代初頭でしょう。
何だか、やけに生徒が少ないですが、末尾に挙げた参照ページによれば、ここは大きな建物に生徒がわずか100人という少人数教育の学校だったので、これは演出ではなく、実景でしょう。
授業の方は、何やら化学の実験のようです。物質Aと物質Bを反応させて気体を取り出し、反応の前後で重さを比べて…とか何とか、そんな実験かもしれません。生徒たちの表情は、真剣なような、退屈なような、ちょっと微妙な感じです。
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ときに、英仏の理科室は早い段階から、物理・化学系の実験室と、博物(生物)系の実習室が分離している例が多いですが、ここは「Musée et Laboratoire(博物室 兼 実験室)」を名乗っているだけあって、日本風理科室のイメージに近くて、親しみが持てます。
ガラス棚には剥製と実験器具が混然と並び、まさに「ザ・理科室」の趣。
壁際の蝶の標本ケースも洒落ています。
【注】 エコール・サン=ドミニクについては、以下を参照しました。
■Saint-Dominique:Dijon en 1900
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