青い星座カードの話(2)2020年08月25日 06時25分36秒

(昨日のつづき)

実はこの絵葉書は、もともと絵葉書ではなく、星座のカードゲームとして売られていたものです。それに気づいたおかげで、私はあっさり全カードをコンプリートしたのでした。


ゲーム名はシンプルに『STAR GAMES』
発行年は1955年で、パッケージのデザインが、いかにも50年代チック。箱の文字は、「星を楽しもう!」「カードと懐中電灯を手に、夜空を探検しよう!」と、子供たちに呼びかけています。

(上段・絵葉書と下段・ゲームカードの表と裏)

中のカードは絵葉書とまったく同じで、唯一の違いは裏面にアドレス欄がなく、真っ白なことです。では、絵葉書とゲームのどちらが先に世に出たかといえば、普通に考えて、ゲームが先で、あとから「おっ、こりゃ絵葉書にも使えるな。もらった人が他のカードも欲しがれば、ゲームの販促にもなるぞ!」と、メーカーが知恵を働かせたのでしょう。年代的にも、それで符合します。


箱の中身は36枚のカードから成ります。そのうちNo.1~No.6は解説カードで、ちゃんとした星図カードは、No.7~No.36の30枚です。

で、これで一体どんなゲームを楽しんだのか?
解説を読むと、いくつか遊び方が書かれていて、「星座名を隠してカードを見せて、その名前を当てっこする」とか、「カードを並べて全天星図を作る」とか、「カードと懐中電灯を片手に、チームに分かれて、どちらがより多くの星座を空に見つけられるか競う」といったもので、まあゲームというよりも、これは星座の学習ツールですね。

   ★

こうして、あっさり全カードを手にして満足したのですが、カードの方はさらに変化を遂げて、再度私の前に立ち現れたのでした。

(この項、さらにつづく)