キーウだより2022年04月08日 07時11分59秒

ウクライナのアストロラーベ作家、ブセボロードさんからのメッセージ。

■4月5日

(画像を一部加工)

こんにちは。どうかギョッとしないように。まだ徴兵されたわけじゃありません。これは地元のボランティアワークショップで私たちが作っている品の1つにすぎません。確かにこの編み込み服を作るのは非常に時間がかかりますが、みんな時間をかけて働く気満々です。


■同日

これはあるいは不快に響くかもしれません。でも、私はブチャの悲劇を知ったとき、以前ならもっと驚いたでしょうが、今回はさほど驚きませんでした。というのも、それはまさにロシアのブロガーやインターネットトロールたち〔ネット上で“荒らし”行為を働く者〕が、2014年以来、我々に予告していたことだからです。真に悪いことは、同様の件が(おそらくより目立たない形で)、他に何十もの町で現在起きていることです。

ロシアの「ロスガード(Rossguards)」、すなわち軍隊に続き占領地に入る警察の特殊部隊は、公務員や政治活動家、ボランティア、退役軍人の住所付きリストを入手済みで、彼らはそうした人々を次々に誘拐しては、ウクライナに不利な証言を強要する…というのはまだマシなで方で、最悪の場合、永遠に消されてしまいます。

1945年の戦勝から作り上げたあらゆる儀式(cult)と共に、多くのロシア人にとって、ドイツにおけるソ連赤軍の振る舞いこそが、従うべきお手本なのです!
ただ、1945年の赤軍兵士には、怒り狂うだけの理由がありました。4年に及ぶ戦争を経て、自分たちの街が爆撃され、身内の者が死ぬのを目にした後だったからです。

しかしロシア人は、今や単にそうすることができるというだけの理由で、機会があれば即座にアパートや店舗に侵入しています。この間ずっと、ロシアのプロパガンダは、ウクライナが施しを求めているとか、崩壊しつつあるとか語っていたのに、今や彼らの兵士たちが、トラックに家具や洗濯機を積みこんでいるのです。

人間は、自分が善いことをしていると、自分自身に言い聞かせるのが巧みです。人間が持つ、その力を過小評価してはいけません。今度こそ、文明世界の各国政府が、統一戦線を組んで対応し、制裁を回避するための言い訳探しをしないことを、私は心から願っています!

なお、ご面倒をかけて申し訳ありませんが、ワークショップの女の子たちが、網や布などの工作材料を必要としています。私たちは、すでに持ち込まれた古着やカバン、制服などの処理をすべて終え、新たに布と糸を購入しなければなりません。可能な範囲で、彼女たちをサポートしていただければありがたいです。

(つづく)

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