ハーシェル去って200年2022年04月16日 07時52分04秒

天王星の発見者として有名なウィリアム・ハーシェル卿(1738-1822)

でも、天王星の発見はハーシェルの業績のほんの一部で、彼自身あまりそれを高く評価していませんでした。それよりも、赤外線を発見したこと、思弁ではなく実観測によって「宇宙の構造」――現代の目から見れば「銀河系の形状」――を決定しようとしたこと、星雲や星団の膨大な目録作りに挑戦したこと…etc.、時代を画する研究を、彼は次々と行い、世に問いました。

そして、彼はもともとプロの音楽家・作曲家でもあったのです。
彼は実に唖然とするほど多才でエネルギッシュな人でした。

(ハーシェルの肖像画額。背景が一寸ハーシェルに申し訳ないです)

そのハーシェルが世を去って、今年でちょうど200年になります。
現在、その記念行事が世界各地で行われていますが、日本でも日本ハーシェル協会が中心となって、記念展の開催が予定されています。

■「(仮)ウィリアム・ハーシェル没後200年記念展」について
開催は今秋、場所は名古屋。
天文学史を回顧し、偉大な「天界の冒険者」を偲ぶ催しです。
皆様お誘いあわせの上、ぜひご参観いただければと思います。
(詳細な日程等は、決定後に改めてお知らせします。)

なお、私も協会員として企画に関わっている関係で、準備作業のためにブログの方はしばらく記事が間遠になります。