セレブな星座2023年01月19日 18時42分07秒

このところ人の褌ばかりのような気がするので、自前の品も載せます。

   ★

いきなりですが、エルメスです。エルメスというのは、あのエルメス。
先日、生まれて初めてエルメスの製品を買いました。


これが何かというと、中身は他愛ないミニゲームです。


ただ、それが星図モチーフだったので、私の視野に入ったのでした。
英語だとpatience game、日本語だと忍耐ゲームと訳すのか、星図上に小さなくぼみが5つ作ってあって、そこに銀の小球を転がしてはめ込むという、単純だけれど結構難しいゲームです。


星図部拡大。蛇使いも獅子も大熊も、みんな向かって左を向いています。つまり地上から空を見上げた時とは左右が逆転しており、これは天球儀と同じ表現です。また円形星図の中心は、天の北極ではなくて黄極(黄道北極)になっています。

こうした構図の星図は多いので、デザイナーが直接何をお手本にしたかは分かりませんが、星座絵の感じは、ヨハン・ドッペルマイヤーが著した下の星図によく似ています。

(Johann Gabriel Doppelmayr, 「Hemisphaerium Coeli Boreale」, Homann's Heirs (Nuremberg), 1742. 出典:Altea Galleryのサイトより寸借)

そもそも、エルメスがなんでこんなゲームを作ったかは、箱の蓋の裏に書かれていました。


何でも1999年に「エルメス、星を巡る旅展1999」というイベントがあって、星座モチーフの品がいろいろ販売されたのでしょう。このゲームはその折に、オマケ的な記念グッズとしてイベント会場内で売られたものらしいです。

私はエルメスと聞いても、昔の電車男をかすかに思い出すぐらいが関の山でしたが、電車男が世に出たのが2004年で、このゲームはそれよりも古い1999年の品ですから、結構古いは古いですね。


私の忍耐心の証として、完成したカシオペヤ座も載せておきます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック