天文ゲームの世界を眺める…赤い天文カード(前編)2023年01月25日 06時21分06秒

このブログで紹介する機会は少ないですが、天文ゲームは、個人的にかなり意識して集めています。天文ゲームのコレクターが世界中にどれぐらいいるかは不明ですが、私は確実に(両足を含めて)20本の指には入っているでしょうし、ひょっとしたら10本指に入っているかもしれません。というか、集めている人は世界で10人未満じゃないでしょうか。

もちろん世間には名うてのゲーム・コレクターも多く、そういう人は天文モチーフのゲーム「も」守備範囲にしているでしょうから、私の手元の品が世界でも有数のものだ…と主張できるわけではありません(たぶん、そうした人のコレクションの方が、量的には充実していると思います)。

しかし、「天文ゲーム専門のコレクター」というニッチなフィールドを打ち立て、その限りにおいて、私は大いに鶏口牛後の気概を持っているのです。(なんだかひどく力んでいますが、こういうのは、さらに太陽系ゲームのコレクターとか、彗星ゲームのコレクター、果てはハレー彗星ゲームのコレクター…というふうに、いくらでもフィールドを細分化できますから、鶏口牛後を気取るのは簡単です。)

さて、能書きはこれぐらいにして、これまで載せてなかった天文ゲームの実物をいくつか見てみます。

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まずはカードゲームの例です。
そもそも天文モチーフのカードゲームは、古今東西なかなか数が多いです。
そこには天文学の基礎を教えるための、教育目的の需要もあったし、19世紀以降、宇宙が科学的ロマンの対象として、なんとなく「カッコいい」ものとなるにつれて、いきおいカードのデザインにも、それが採り入れられていったわけです。

下は19世紀のアメリカで生まれた、ちょっと不思議なカードゲーム。

(カードサイズは各95×66mm、だいたい普通のトランプと同じです)

このカードは謎が多いので、その謎を次回おもむろに探ってみます。

(この項つづく)