黄金の星図集(前編)2023年02月25日 16時28分09秒

自分の書いたものを読み返して、「おや?」と思いました。
一昨日の天皇誕生日には、「今日は久しぶりに休日らしい休日」だと書きました。
でも、その4日前の記事を見ると、「おだやかな日曜日」云々の文字があります。

「あれ?そうすると、これを書いた人は、いつもは二日にいっぺんぐらいノンビリ休日を楽しんでいることになるぞ?」と思ったわけです。もちろんそんなことはなくて、たとえ「おだやかな日曜日」ではあっても、休日らしくない過ごし方というのはいろいろあるものです。

…と、自分と周囲の人に言いわけしつつ本題に入ります。

   ★

「そういえば…」の続きなのですが、以下は昨年10月の記事。

■星図収集、新たなる先達との出会い

イギリスの星図コレクター、ロバート・マックノートさんが私家版で出した星図案内書を紹介しつつ、この本に触発されて、私も何冊か天文古書を新たに購入したという内容でした。その際買い入れた本については、すでにいくつか登場していますが(LINK①LINK②)、その中に途方もない本が含まれていたことは、まだ書いていませんでした。


マックノートさんの本だと、ここに紹介されているのがそれです。

■Jan Daniel Georgens & Jeanne Marie von Gayette(著)
 『Sternbilder-Buch』(星図の本)
 L. C. Zamarski, C. Ditmarsche & Comp. (Wien),  1858.

「途方もない」と書きましたけれど、実際これは途方もない本です。
美しいと言われる天文古書を、私はこれまでもずいぶん見てきました。でも、まだこんな本が世間には埋もれていたのか…と、ちょっと呆気にとられました。


38×29cmの堂々たるフォリオ判の大冊。


マックノートさんのものよりも状態が悪いのが残念ですが、まあ御年165歳の本ですから、それもやむを得ません。


その本の中身なんですが、前半は文字だけの星座解説が素っ気なく続き、本書の肝である星図はそのあとにまとめて綴じられています。

(長くなるので、いったんここで記事を割ります。この項続く)