秋立つ。 ― 2024年08月07日 19時06分22秒
暦の上では今日から秋。
…そう言われて、「馬鹿も休み休み言え」とお怒りの方もいらっしゃるでしょう。たしかに私もそう思うし、「どうも最近の暦は、大本営発表が過ぎる」とも思います。
でも、これは気温だけに注目するからそう思うので、日の出・日の入りの時刻、太陽の天球上の位置、夜空の星座の顔ぶれ…それら気温以外の天象は、すべて今が秋の入り口であることを示しています。
「暑いのが夏、涼しいのが秋」、そんな「常識」は捨て去らねばなりません。
そんなことでは、もはや季節は判別できないのです。
天を管掌した古今東西の学者たちのように、我々はじいっと太陽の運行を観測し、ただそれのみによって四季を知るしかないのです。
そう、誰が何と言おうと、すでに秋は立ったのです。
…と力説せねばならないことを悲しく思います。
地球はいったいどうなってしまうのでしょうか。
コメント
_ S.U ― 2024年08月08日 05時54分22秒
_ 玉青 ― 2024年08月09日 17時17分45秒
ここまできたら、いっそのこと二至二分を季節の区切りにして、
春は3月下旬~6月下旬、
夏は6月下旬~9月下旬、
秋は9月下旬~12月下旬、
冬は12月下旬~3月下旬
としたほうが、現代の皮膚感覚や言語感覚に合う気ようなもします。春がちょっと苦しいですが、夏や秋は実際既にこんな感じですよね。まあ、言っても詮無いことですが、大本営よりはマシかもしれません。
春は3月下旬~6月下旬、
夏は6月下旬~9月下旬、
秋は9月下旬~12月下旬、
冬は12月下旬~3月下旬
としたほうが、現代の皮膚感覚や言語感覚に合う気ようなもします。春がちょっと苦しいですが、夏や秋は実際既にこんな感じですよね。まあ、言っても詮無いことですが、大本営よりはマシかもしれません。
_ S.U ― 2024年08月10日 15時37分20秒
実際そんな感じですね。冬ももともと雪の少ない関東では、暖冬傾向もあってクリスマスからという感じになりました。
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マスコミやマナー本で行われる説明は、まさに大本営発表的で、これでは、自分が暑く感じるのは、自分が日本の伝統を解さないからだ、と、不当に悲観させられたり、乖離感、疎外感を持つ人も出てくるでしょう。日本文化の理解と民族としての一体感を阻害することになりかねません。こういう説明は、できるだけやめるのがいいと思います。
私は、単純に、天文学にもとづいて、立秋とは夏至と秋分の真ん中だ と言い切って説明すればいいと思います。天文学的正確さを追求すると切りがありませんが、二十四節気を一つ一つ数えていけば、間違いなく立秋は夏至と秋分の真ん中だし、二十四節気は天文学の原理を暦に応用したものに間違いはないからです。
「夏至は昼間のいちばん長い日です。秋分は、太陽が真東から出て真西に沈む、昼夜の長さがほぼ同じになる日です。立秋はちょうど夏至と秋分の中間の日です」
とすれば、太陽の関係では、今日から秋だなとすんなり理解してもらえると思うのですが、そういう説明は聞いた記憶がありません。夏至と秋分は、ちゃんとこのように太陽の関係で説明しているのに、なぜ、立秋になるとそれを放棄するのか、考えてみるとマスコミやマナー本の発想は不思議なことです。