長野まゆみ氏と賢治2013年09月18日 06時19分31秒

台風一過の秋の空。

   ★

『天体議会』の主人公、銅貨と水蓮には、「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラの影が差していると、多くの方は感じるのではないでしょうか。

長野まゆみという作家に宮沢賢治が影響していることは、ご自身がいろいろなところに書かれていると思いますが、ただ長野氏による、まとまった「賢治論」のようなものがあるのかどうかは、寡聞にして知りません。ただ、長野氏の賢治への関心は深く、持続的であり、今も常に賢治の本を机上に置いていることを、その最近のブログで知りました。

Kotoricoコトリコ: 大増補版「宮澤賢治語彙辞典」
 http://kotorico.exblog.jp/20737831/
 

氏が取り上げている『宮澤賢治語彙辞典』とは、元宮沢賢治イーハトーブ館長である、原子朗(はらしろう)氏が、1989年に東京書籍から初版を出した大著。今回、筑摩書房からその増補改訂版が出たことが、上の記事では触れられています。

原氏はこの間、1999年には新版(『新・宮澤賢治語彙辞典』)を、やはり東京書籍から出しておられますが、今回はそれに更なる増補を施した<決定版>であり、特に「定本」と冠しています。

お値段が結構張るので(12,600円)、とりあえずアマゾンのカートには入れましたが、注文するのはもうちょっと考えてからにします。

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